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ホンダは30年弱で事故死者ゼロへ!! <Honda 安全ビジョン・テクノロジー取材会>

掲載 更新 19
ホンダは30年弱で事故死者ゼロへ!! <Honda 安全ビジョン・テクノロジー取材会>

車の最新技術 [2022.01.05 UP]


ホンダは30年弱で事故死者ゼロへ!! <Honda 安全ビジョン・テクノロジー取材会>
車と社会の関わりの中で、環境問題とともに大きな課題となっているのが安全性だ。
先進安全装備の普及もあって国内の交通死亡事故は件数も被害者も減少傾向だが、
さらに一歩先を行く取り組みをダイジェストでお伝えする。

今買うべき本命10車【8】タウンユースなら『N-ONE』

●文:川島茂夫/月刊自家用車編集部

さらに多くのシーンで
システムが安全を支援

 自動運転技術にしても重要な目標のひとつは安全性の向上。交通事故ゼロを目指して運転操作そのものをシステムの管理下に置くか、あるいはドライバーの運転技能や認知判断を補完する二人三脚型で行くかの違いだ。もっとも、技術的にはオーバーラップする部分も多く、自動運転化と事故回避機能は融合しつつ進化するのだろう。

 そんな安全性向上のアプローチとしてマツダからは自動運転技術からのアプローチでドライバーが人事不省に陥っても他車を巻き込む事故の誘発軽減を目的としたマツダ・コ・パイロット・コンセプトを発表。ホンダは道路や他車など自車以外のセンシングから得た情報と人間解析のAI技術による事故回避や被害軽減を目的とした先進安全技術が発表された。

 いずれも従来システムでは回避できない事故の予防や被害軽減が目的。どちらが実効性が高いとか評するものではなく、「安全なクルマ」の実現にはどちらの技術も機能も必須と考えるべき。交通事故ゼロ社会を目指すのは自動車メーカーや部品サプライヤーの義務といっても過言ではなく、垣根を越えた技術/プラットフォームの共用も含めた安全性の向上と普及は次世代車の必須要件でもある。


なんと2輪も! ホンダは2050年に事故死者ゼロへ!!
<Honda 安全ビジョン・テクノロジー取材会>
去る11月25日、ホンダは2050年に全世界で同社の2輪/4輪が関与する交通事故死者ゼロを目指すことを発表し、取材会でそのビジョンと技術を公開した。その概要をレポート。


【先行研究】AIによるリスク予測を活用
 リスクの早期発見と適切な警告や介助をAIによって判断するのが同システムの特徴。走行環境や運転状況を基本に、危険の検出やドライバーの個人差を織り込んだ上での誤判断や誤操作をシートベルト引き締めなど警告や回避支援を行う。とくに個人差の大きいドライバー側の兆候を捉えた、いわば先手を打った制御による危険回避が狙いだ。


ホンダの死亡事故ゼロへの青写真は、人間が原因のエラーをなくし、通信技術を活用して他者との共存を図ることが柱となっている。

横断歩道などの状況、歩行者や自転車など他者の位置や向き、さらには動作なども総合的に判断して起こりうるリスクを予測する。

【先行研究】歩行者や他車とコネクト
 危険回避では早期発見が極めて重要だが、ドライバーの視認では死角も多い。そこで道路や他車の検知情報を用いて死角にある危険の存在を検出。路車間や人車間の情報については携帯通信、車車間通信はVHF帯を用いた専用通信を用いる。死角からの飛び出しなど、従来システムでは対応しきれないような状況での衝突回避は実に有り難い。


歩行者や自転車、車、バイクなど、交通参加者がリスク予測を共有することで、事故回避の効果が飛躍的に高まることが期待される。

スマホを利用して歩行者への注意喚起を行う。歩きスマホなどの高リスク行動に効果的。

サーバー上で情報を集約/分析し、リスク対象者がその結果を共有することができる。

「5E視点」で実情に合わせて実効性を追求
「世界一律」から「人それぞれ」へ

 「死亡事故ゼロ」を目標に期限を設定し、取り組みの加速を狙う。「世界一律」から「人それぞれ」へと発想を転換し、情報分析から教育、技術、インフラ、法規、医療まで、実効性の高いものを優先して進めていく。


SUBARU クロストレック(北米モデル)

歩行者を守るエアバッグや乗員をいち早く固定するショルダーエアバッグなど、人命保護につながる基礎技術の開発も怠りない。

車載ITによる運転評価や注意喚起をより楽しくするには、アクセスしたくなるスマホのコンテンツとは……安全教育も実効性重視に。

【新世代支援システム】Honda SENSING 360
開発車両でひと足先に体験
ありがちな危険にいち早く対応

 試乗車は5つのミリ波レーダーと前方用ワイドビューカメラで車体全周を監視。右左折時の横断歩行者や前方交叉車両等との衝突軽減や警報を行う。危険察知から回避まで瞬間的判断が要求される状況だけに警報や回避操作支援の効果は抜群。実際に体験したみたが、接触事故も避けられない状況なのにシステムのお陰で「ヒヤリ・ハット」で済んだ、という感覚だ。


2030年、先進国の全車に展開する新世代のホンダセンシング

センサーを高度化して検知の距離や範囲を拡張。その情報を利用してホンダセンシングの作動範囲や作動状況を拡大している。

■衝突軽減ブレーキの進化

■衝突軽減ブレーキの進化

■前方交差車両警報

■車線変更支援機能

■車線変更時衝突抑制機能

■カーブ車速調整機能

ホンダの死亡事故ゼロは2輪込みで目指すため、記事では割愛したが2輪対策も重要視。4輪側からの2輪検知/事故回避にも注力する。

公的試験などの規定よりも高速な80km/hの車両にも対処できるよう、交差道路の検知距離が100mと長めに設定されている。

【先行技術】Honda SENSING Elite

レジェンドに搭載して世界初の自動運転レベル3認可を達成。限られた販売だったが、「360」にもその技術が活かされている。

【従来システム】Honda SENSING

軽商用車にいたるまで標準搭載、今やホンダ車なら当たり前の先進安全運転支援技術。世界各地での採用をさらに進めていく。

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みんなのコメント

19件
  • 車が有る限り自動車事故は無くならない
  • 今でも認知力弱いのに無理でしょ?
    その前にホンダが自動車業界からは無くなってる可能性のが高いかも。2輪やジェットで頑張って
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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