3月29日、東京都江東区有明の東京ビッグサイト周辺で開催されているABB FIAフォーミュラE世界選手権2023/2024年シーズン10第5戦『東京E-Prix』のフリー走行1回目が行われ、ロビン・フラインス(エンビジョン・レーシング)がトップタイムを記録した。
14時30分から開始されたシェイクダウンに続いて行われたフリー走行1回目(FP1)。日本初開催となるフォーミュラE東京E-Prixにおいて初のタイム計測が行われるこのFP1は、午前中の悪天候から一転して太陽が顔を出し、晴れとなった。
4人のドライバーに聞く東京コースの攻略法。テクニカル&路面のバンプとうねりをどう克服するか/フォーミュラE
ただ、コースのコンディションはほぼドライ路面となったものの、ホームストレートの水捌けが進まず、ターン1へのブレーキングポイントがウエットコンディションという状況でFP1が始まった。
序盤は先頭でコースインしたエンビジョン・レーシングの2台に、各車が続く展開で走行を行う。アンドレッティ・フォーミュラEのガレージでは佐藤琢磨が走行を見守るなか、ターン4でストフェル・バンドーン(DSペンスキー)が何らかのトラブルでマシンを止めてしまい、残り21分で早くも赤旗中断となる。
バンドーンのマシン回収完了後、16時43分にセッションはリスタート。再開後もターン1のブレーキングポイントが濡れているため、ブレーキロックさせてコースアウトする車両が続出し、ターン15ではジェイク・デニス(アンドレッティ・フォーミュラE)がウォールと接触する場面も。
さらにセッション残り4分というとことでは、ターン1で止まりきれなかったサム・バード(ネオム・マクラーレン・フォーミュラEチーム)と、ピットレーン出口を走行していたサッシャ・フェネストラズ(ニッサン・フォーミュラEチーム)が接触。“貰い事故”のフェネストラズがマシンにダメージを負ってしまい、2度目の赤旗が提示された。
当初は17時終了となっていたセッションは、赤旗の影響で10分間延長。残りわずかの走行時間でバンドーンとフェネストラズ以外の20台は精力的に周回を重ね、最終的にエンビジョンのフラインスが唯一の20秒台となる1分20秒865のトップタイムを記録した。
2番手には0.217秒差の1分21秒082でエドアルド・モルタラ(マヒンドラ・レーシング)、3番手には1分21秒140でマキシミリアン・ギュンター(マセラティMSGレーシング)が続いている。
フォーミュラEらしく上位15台までが1秒以内につけた2024年東京E-Prixのフリー走行1回目。各マシンとも初開催のコースとウエットまじりの路面に苦戦しコースアウトの連続とあり、まだ本当の勢力図は分からないのが本音だろう。
2024年フォーミュラE東京E-Prixは、いよいよ明日30日の8時からフリー走行2回目が行われ、10時20分から予選、15時04分から決勝レースが開始される予定だ。
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