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【レクサス初ミニバン】レクサスLM 300h、中国で2346万円 中国デビューの背景 日本価格予想

掲載 更新 25
【レクサス初ミニバン】レクサスLM 300h、中国で2346万円 中国デビューの背景 日本価格予想

レクサス初のミニバン 中国での価格が決定

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

【画像】レクサスLM、アルファード/ヴェルファイアとどう違う?【比べる】 全71枚

レクサス初のミニバン「LM 300h」は、2019年4月の上海モーターショーで世界初公開された。

日本のメディアでも大きく報道され、上海モーターショーに出展されたクルマの中でもっとも多くの注目を集めた1台と言っていいだろう。

いつ発売になるのか? 価格はどれくらいになるのか?

先週、レクサス中国から発表されたレクサスLM 300hの価格は、中国元で116.6万元~146.6万元。日本円にして1865.6万円~2345.6万円(1RMB=16円で計算)という高価格で販売されることが分かった。

なお、116.6万元~146.6万元と書いたが、実際は、7座モデルが116.6万元、4座モデルが146.6万元でグレードと価格は2種となる。

上海モーターショーで発表されたときには4座のみだったが、7座モデルが加わることで、実用性が高いVIP送迎車としても人気を集めそう。

4座と7座での価格の違いが30万元(約500万円)というのもなかなかの差がある。

実際、アルファードもショーファーカーとしての使用が大半とのことなので、レクサスLM 300hも個人ユースはごく少数となるだろう。

では具体的にベースとなるアルファードからどれくらい豪華になっているのだろうか?

価格/ボディサイズ アルファードとの違い

アルファードは香港では2004年、中国本土では2010年から導入されている。

ヴェルファイアは香港で2012年、中国本土では2019年4月から販売が開始されたばかりだ。

中国仕様のアルファードは日本円にして1230万円~1364万円。レクサスLM 300hの4座ロイヤルエディションはアルファードの最上級モデル+約1000万円という高価格になるので、高級車がもう1台買えるくらいの価格差になる。

外観は見ての通り、アルファードとほぼ変わりがないがアルファードよりもさらに多くのキラキラパーツが装着されているのがポイント。

欧米ではほとんど好まれないミニバン+キラキラ&ゴージャスなスタイルは日本を始め、中国/東南アジアなどアジアでは全般的に好まれる傾向だ。

レクサスらしさはグリル周りのデザインにあり、一体型LEDヘッドライトとクロムメッキスピンドルグリルを備えている。

ボディサイズは、全長×全幅×全高・ホイールベール=5040×1850×1945・3000mm。

アルファードと比べると、全幅とホイールベースは同じだが、全高は-5mm、全長は+100mmも長い。その分、室内スペースもアップしている。

エンジンは中国では2.5Lのハイブリッドモデルのみ。ボディカラーは黒とパールホワイトの2色を用意する。

レクサスLM なぜ中国でデビューした?

レクサス初のミニバンLM 300hが中国で発表された背景には中国における凄まじいまでのアルファード人気がある。近年中国ではとくにトヨタ車じたいの人気が非常に高い。

中国の新車販売が失速する中、トヨタは絶好調で2019年のトヨタ車新車販売台数(トヨタ/レクサス合計)は162万700台で日本における販売台数約161万台を抜いた。

1964年に中国市場でトヨタ車の販売を開始以来、初めて、日中の新車販売台数が逆転したことになる。

ちなみに、中国に輸入されるヴェルファイアは、日本仕様と違い、グリルのエンブレムがトヨタマークになっている。

これは、VIPにとってわかりやすくイメージの良いトヨタのエンブレムが支持されているからだ。

日本と中国ではアルファード/ヴェルファイアの使われ方も大きく異なっており、ファミリーユースが主体の日本に対して、中国ではほぼ100%運転手付きのビジネスユースで、VIPの送迎に好んで使われる。

最新技術が盛り込まれた豪華な室内は、VIPをもてなすクルマとしてはこれ以上ないくらい、魅力的なクルマなのである。

また、中国では日本よりさらにアルファードのリセールバリューは高い。中国の中古車市場では新車価格を数百万円も上回るアルファードの中古車も珍しくない。

レクサスとなればさらにリセールバリューはアップしそうだ。

もし日本で販売されたら……? 価格を予想

中国では2月24日に発売予定のレクサスLM 300hが、もし日本で販売されることになったら、その価格はどれくらいになるだろうか?

前述したレクサスLM 300hの中国での価格は7座モデルが約1865.6万円、4座モデルが約2345.6万円だが、この中には日本の消費税にあたる増値税という付加価値税(13%)と、日本からの輸入車であることから関税(15%)が含まれている。

いずれもこの1~2年に大幅に税率が下がった税金だ。

中国仕様のアルファードと日本のアルファードの価格比率から、LMの価格を予想してみると……。(※税抜きの車両本体価格で比較)

日本の最上級アルファード(ハイブリッドエブゼクティブラウンジS):704万2723円
中国版最上級アルファード(2.5Lハイブリッド尊貴版7座):1054万円

中国での価格は日本の約1.5倍となる。(同じレクサスでも車種によってこの比率は異なる)

レクサスLM 300hの税抜き車両本体価格は
LM 300h(7座):1435.6万円
LM 300h(4座):1805万円

7座は1052万円(消費税込み)で4座は1324万円(同)となる。

悩ましいところだがこれは少し安すぎる(?)印象だ。

というのも、LMの事実上のベース車両は2018年4月に発売されたアルファード/ヴェルファイアの4座モデル「モデリスタ・コンプリート車Royal Lounge」シリーズ(現在は販売終了)と言われており、こちらは1500万円台半ばが中心となる。

レクサスLMの4座がこれより安い価格になることは考えにくい。

さらに、日本で販売されるLMは現行アルヴェルをベースにしたものではなく、フルモデルチェンジ(2022年?)を受け4代目となったアルヴェルがベースという情報もある。

いずれにしろ、LMの発売はアジア圏のみとなる模様。欧米ではゴージャスなミニバンを好む文化がほとんど存在しないからだ。

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みんなのコメント

25件
  • こんなの日本にいらない👋😞
  • 一足出遅れたか。新型肺炎で中国経済の崩壊が起こり、思うような販売台数は稼げないだろう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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