「メキシコシティでの金曜日は理想的とは言えなかった。パワーユニットの問題は現在、調査中だが、残念ながらこの問題により、予定していた作業をすべてこなすことができなかった」
「特にフリー走行2回目(FP2)では、4周しか走ることができず、理想とは程遠い一日となった。だから、今日のセッションについて、多くを語ることはできない。一晩で進歩を遂げ、明日のFP3と予選に向けて、少しでも良い状態で臨めることを願っている」
2024年F1第20戦メキシコシティGP TV放送&タイムスケジュール
これはメキシコシティGP初日を終えたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のコメントだ。
問題が起きたのはFP1だった。フェルスタッペンは「エンジンからノイズを感じる」と無線で伝えてきた。そこでチームはフェルスタッペンをピットインさせてエンジンをはじめ車体をチェックするが、大きな問題は発見できなかったため、フェルスタッペンをコースインさせる。しかし、フェルスタッペンは問題は解決していないと語り、再びピットインさせ、セッション終盤はほとんど走ることなく、FP1を終了した。
エンジンからのノイズの問題はFP2になっても解決していなかった。そのため、チームはフェルスタッペンをガレージに戻して、原因を究明するために走行をセッション序盤で中止することを決定した。
FP2が終了した後、レッドブルのガレージの裏からガレージ内を覗いていると、車体から切り離されたパワーユニット(PU)がメカニックたちによって、ガレージ裏にある別室に運び込まれていた。さらに別の場所から『HRC』のステッカーが貼られた黒いボックスがガレージ裏の別室に搬入されていた。
これらの状況から想像するに、フェルスタッペンが感じたノイズがエンジンから発生していたことはほぼ間違いないとみていいだろう。
現地時間の18時30分を過ぎた段階で、PUを交換するかどうかは決定しないという。現在、現場でのメカニックによる調査と、さまざまなデータを現場と共有している日本のHRC Sakuraのミッションルームで仕事しているホンダ・レーシング(HRC)のスタッフによって分析が行われていると思われる。
残り5戦。ドライバーズ選手権でフェルスタッペンと2位ランド・ノリス(マクラーレン)の差は57点。また、コンストラクターズ選手権でトップに立つマクラーレンとレッドブル・ホンダRBPTとの差は40点。3位のフェラーリとの差は8点。両タイトルとも接戦のまま、終盤戦に突入しているレッドブル・ホンダRBPTにとっては、この調査の結果は両タイトル争いに大きな影響を与えることになるだろう。
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