FIAフォーミュラ・リージョナル・ワールドカップとして行なわれている今年のマカオGP。その予選レースは、途中大雨に見舞われるなど難しいコンディションの中行なわれたが、マクラーレンの秘蔵っ子ウーゴ・ウゴチュク(R-ace GP)がトップチェッカーを受けた。レッドブル育成のオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ)が2番手だった。
ポールポジションからスタートしたウゴチュクは、同じくフロントロウからスタートしたゲーテにプレッシャーをかけられることになったが、なんとかこれを抑え込むことに成功。首位のポジションを守った。
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しかしスタート直後、マンダリン・オリエンタル・ベンドで小川颯太(TGMグランプリ)がアウト側のガードレールにクラッシュ。すぐ後方を走っていたトゥッカ・タポネンも同じコーナーでクラッシュした。
いずれのドライバーも、オーバースピードでコーナーに突っ込み、走行ラインを外してダスティーになっていた部分に乗ってグリップを失ったように見えた。
ただ後続の各車はこの2台をうまく避けることに成功。大惨事には至らなかった。ただこの事故により、いきなりセーフティカーが出動することになった。
4周目にリスタート。ウゴチュクはこのリスタートをうまく決め、リードを維持。逆に2番手のゲーテは少し油断があったか、ウゴチュクに1秒の遅れを取ることになった。
ただゲーテには速さがあり、すぐにウゴチュクに迫った。3番手にはノエル・レオン(KCMG by Pinnacle Motorsport)、4番手にはエンツォ・デリニ(R-ace GP)をパスしたフレディ・スレーター(プレマ)が続いた。
ただギア・サーキットで最大のオーバーテイクポイントとも言えるリスボアで、複数のマシンがオーバーラン。そのうち、MPモータースポーツのマティア・コルナギがストップしてしまい、再びセーフティカーが出動することになった。
このタイミングで、サーキットには雨雲が襲来。コースを局所的に濡らした。特にリスボア付近では激しく雨が降り、当然スリックタイヤで走り続けるのは不可能。そのため、レースは赤旗中断となり、全車がウエットタイヤに履き替えた。
この時点で残りの周回は3周。10分の赤旗中断の後、セーフティカー先導で再スタートが切られた。
コースの大部分はドライ路面に近かったが、リスボア付近だけは濡れ方が酷く、コースコンディションの改善は見込めなかった。
結局セーフティカー走行が解除されることはなく、ウゴチュクがトップチェッカー。ゲーテはウゴチュク攻略のチャンスがないまま、予選レースを終えることになった。3番手はレオン、4番手スレーターとなった。
日本人ドライバー最上位は中村の14番手。この他、佐藤凛太郎(TGMグランプリ)が16番手、リー海夏澄(ARTグランプリ)が19番手、小林利徠斗(トムス)は21番手で完走を果たした。
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