スーパーGTを運営するGTアソシエイションの坂東正明会長は、富士スピードウェイで開かれた定例会見でDTM(ドイツツーリングカー選手権)とのジョイントイベントについて、10月のドイツと、スーパーGT最終戦もてぎを終えた後に日本でそれぞれ開催する予定だと語った。
今年6月にノリスリンクで行われたDTMの第4戦の際に、”クラス1”技術規則の完成が発表され、2019年に2回のジョイントイベントが行われることが明らかにされた。
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7月にはスーパーGTの2019年シーズンのカレンダーがJAFに申請されたが、この際にはジョイントイベントの日程については明らかにされていなかった。
スーパーGT第5戦を開催中の富士スピードウェイでGTAの定例会見が開かれた際、坂東会長はDTMとのジョイントイベントについて言及。国内で開催される他カテゴリーとの兼ね合いで日程が空いている10月にドイツで、そしてツインリンクもてぎで開催されるスーパーGT最終戦の後に日本で、それぞれレースを行う予定であると語った。
なお、日本側の開催地としては富士スピードウェイか鈴鹿サーキットが候補に挙がっており、現在交渉が進められているという。またジョイントイベントで使用するタイヤはワンメイクとなるが、現在両シリーズに参戦しているメーカーを軸に、9月に入札が行われるとのことだ。
「やっとクラス1規定が完成し、これを使って2020年以降に向けて、ヨーロッパとアジアでやっていこうという形で合意しました」と坂東会長はコメントした。
「クラス1規定では、サプライヤーが標準パーツを供給します。ヨーロッパのサプライヤーにおいてはDTMを運営するITRが、アジア圏においては我々GTAが、その知的財産権を半永久的に所有するという形で書類を作っています」
「なおかつ、2030年までこのクラス1規定の下でやろうとしています。メーカーやスポンサーにとっても、中長期的な取り組みができます。これによって、チームにとってもプラスの状況になったと考えています。今後の将来性について、ヨーロッパのメディアからもすごい反響がありました」
現状、DTMとスーパーGTでは使用するエンジンなど、違いは残っている状態。そのため、2019年のジョイントイベントは性能調整を実施し、”クラス1規定+α”という形で行われるようだ。2020年には、クラス1規定の下で実施する方向となる。
そうなると、ミッドシップレイアウトのホンダNSX-GTはクラス1規定外。スーパーGTとしては2020年以降も特認車両としてミッドシップのままNSX-GTが参戦を継続する可能性もあるが、ジョイントイベントへの参加がどうなるかは今後の議論の対象となっていく模様だ。
また坂東会長は今後ジョイントイベントをさらに拡大し、ヨーロッパやアジア、アメリカなど各大陸でイベントができるような形を求めて、ITRと協力して行くとコメント。今後DTMやスーパーGTのシーズンを3月から10月までに完了、11月から2月にかけてジョイントイベントをやれるようにしていくことも考慮しているという。
『チャイナ・スーパーGT』として、クラス1規定のGT500クラスとGT3車両を使ったGT300クラスを備え、日本のスーパーGTと同じような形でシリーズを行いたいという意見も出ているとのこと。中国市場にアプローチしたい各メーカーにとっても魅力的な場になるはずで、今後もクラス1規定はさらに発展を見せていきそうだ。
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