2024年3月15日(金)~17日(日)にインテックス大阪で開催された第40回大阪モーターサイクルショー2024で、KTMは2024年に発売する新型車、1390スーパーデュークRエヴォと990デュークを日本初公開。
その斬新かつ攻撃的なルックスに多くの来場者が足を止めた。これらのブランニューモデルは、3月22日(金)~24(日)開催の第51回東京モーターサイクルショーにも展示されるぞ!
KTMのネイキッド「デューク」シリーズは2024年で誕生30周年
【画像12点】KTM 1390スーパーデュークRエヴォ、990デュークを写真で解説
オーストリアのバイクメーカー「KTM」を代表するデュークシリーズ。その最初のモデル、620デュークは1994年に登場した。つまり今年、2024年で誕生30周年を迎える。
当初はいわゆるスーパーモタードに近いバイクだったデュークは、モデルチェンジを重ねることで、現在では完全にオンロードスポーツモデル化。ストリートファイター系ネイキッドを代表するシリーズのひとつとなっている。
豊富な排気量バリエーション展開が続けられているのもデュークシリーズの特徴だが、30周年を迎える2024年は、2023年型で復活した790デュークを除くすべてのデュークが新機種またはモデルチェンジ版となる。
その中でも当記事では1390スーパーデュークRエヴォと990デュークに注目。1390スーパーデュークRエヴォは2024年3月、990デュークは2024年7月に発売予定だ。
1390スーパーデュークRエヴォ「実物もやっぱり地球外生命体の雰囲気」
1390スーパーデュークRエヴォは、これまでの1290スーパーデュークRエヴォを進化させたKTM市販車の新たなフラッグシップだ。
エンジンは1301cc → 1350ccにボアアップされ、吸気側に可変バルブタイミング機構を新採用した「LC8」水冷75度Vツインで、最高出力は190馬力を発揮する。
クロモリ鋼管製フレームは1290スーパーデュークRエヴォのものをベースとしつつ、剛性の最適化が図られている。
燃料タンクや外装類、前後ホイールなども新設計となっており、タンクスポイラーには前輪のリフトアップ軽減などにつながるウイングレットも装備。
海外ではスタンダードモデルもラインアップされるが、日本に導入される「エヴォ」は上級グレードで、前後サスペンションはWP製の電子制御セミアクティブタイプとなる。
外観で特徴的なのは、メーカーのKTMみずからが「エイリアンのよう」と表現するLEDヘッドライト。レンズカバーがない斬新なデザインにより、先代よりも700gの軽量化も達成している。
デイタイムランニングをはじめ、キーオフ後も中央のロービームが数秒間点灯する機能やキーオン時のアニメーションなど、ヘッドライトそのものも高機能だ。その姿には一種の異様さがあり、だからこそこのルックスに思わず惹かれる!
990デューク「もはやミドルではない!排気量も走りもリッターバイクに迫る」
大阪モーターサイクルショー2024で日本初公開された990デュークは、これまでの890デュークRの後継といえる2024年のブランニューモデル。
独創的な285度位相クランクを採用する水冷並列2気筒エンジンは、890デュークからボア・ストロークともに拡大された新型となり、排気量は58cc増の947ccに。最高出力123馬力を発揮する。
車体面の進化も凄まじい。
スチール製メインフレーム、アルミダイキャスト製リヤフレーム、アルミ製のスイングアームは新設計だ。前後サスペンションはWP製で、前後ブレーキはブレンボ製(ABSのスーパーモト機能は890デュークRから継承)。燃料ナシでの車重は179kgと発表されている。
機能性も高められていて、アップグレードされた5インチTFTカラーメーターにはUSB type-C充電ポートも備える。
この990デュークも、LEDヘッドライトはレンズカバーがない最新デザイン。これまでのデュークシリーズ、あるいはKTMのモーターサイクルは、他社の一歩先を行く斬新なヘッドライトデザインを多く採用してきた歴史がある。
2024年の990デュークや1390スーパーデュークRエヴォは、LEDだからこそ実現できる突き抜けたエイリアンスタイルのヘッドライトで、他社の追随を許さぬ先進的ルックスに仕上げられている。
レポート&写真●田宮 徹 編集●上野茂岐
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みんなのコメント
さすがにクセありすぎ。