レーシングポイントのセルジオ・ペレスは、新型コロナウイルス検査を受けた結果、陽性反応が出たため、F1第4戦イギリスGPの欠場を余儀なくされた。ペレスは、第3戦ハンガリーGP後にメキシコに一時帰国。これは最近事故に遭った母親を見舞うためだったという。
移動によってペレスに健康リスクがあったのは否定できず、一時帰国を決断したことに対して疑問視する声もある。
■新型コロナ陽性のペレス「キャリアで最も悲しい日」感染経路は不明?
以前、シャルル・ルクレール(フェラーリ)はオーストリアでの第1戦と第2戦の間に自宅のあるモナコに戻り、新型コロナウイルス感染拡大防止プロトコルに従っていなかったとして、FIAから警告を受けている。
レーシングポイントの代表であるオットマー・サフナウアーは、ペレスを擁護し、次のように語った。
「我々と彼の契約には、彼が家族のところに戻ることに対し、許可を求めなければならないという条項はない」
「彼の家族はメキシコにいた。彼がメキシコに戻ったのは驚くべきことではない。彼が我々のためにドライブしている間、彼はそれに集中してきた」
「ただ、我々は彼がどうメキシコと行き来するかを話し合った。彼はプライベートフライトを利用し、民間の航空便には乗らないということだったので、それで問題はなかった」
「あとから何かを言うのは素晴らしいことだが、世界中のホットスポットには多くの人がいるんだ」
「ノーサンプトンにある我々のファクトリーでも不確定な要素はたくさんあり、ノーサンプトンもロックダウンされていたこともある。我々の哲学は、滞在先に応じて必要なすべての予防策を講じるということだ」
「そして、そうした予防策を講じれば、ウイルスに感染することはないと確信している。法医学的に、チェコ(ペレス)がどのように感染したのかを確認し、将来的にそれを確実に防ぐ必要があるというだけだ」
サフナウアーは、FIAのコロナ対策プロトコルでは、連戦と連戦の合間、レースがない週のドライバーの移動は制限されていないと強調した。
「コロナ対策プロトコルでは、オーストリアでのレースやハンガリーでのレースの合間に外出するべきではないと書かれていた。我々のドライバーはそれに従った」
「我々のチームスタッフもそれに従った。例えばハンガリーに着いたら、ヨーロッパのパスポートを持っていたとしても、誰もホテルを出ることができないという規則があった。我々はドライバーも含め、全員を同じように扱った」
「しかし、ハンガリーとシルバーストンの間の週末は休みだったので、誰もが家族のところに戻ったと思う。イタリアのチームはイタリアに戻ったはずだ」
「おそらくスイスのチームはスイスに戻り、ピレリはイタリアに戻り、ドライバーは母国に帰っただろう」
「私が言ったように、後からならどんなことでも言える。プロトコルを変更し、シーズンを通してソーシャルバブルの中にいろと言うのか? 分からないが、それはFIAが考慮すべきことだ。私は何回かプロトコルに目を通しているが、それは”生きた”ドキュメントなんだ」
「彼らも最初にこう言うだろう。『学ぶことがあるたびに、このプロトコルは変更される。しかしチェコが家族の下に帰ったのは、何ら間違ったことではないと思う。彼はすべての予防策を講じていた。フェラーリがイタリアに帰るのと何ら変わらないと思う』とね」
サフナウアーは、ペレスと共に移動したアシスタントとフィジオも隔離されているが、検査の結果、ふたりは陰性だったと明かした。今週、ペレスとファクトリーでシミュレーター作業を行なった3人のスタッフも検査を受け、結果は陰性だったという。
「チェコと一緒に移動したふたりのスタッフは、彼のパーソナルアシスタントとフィジオだった」とサフナウアーは語った。
「ふたりの検査結果は陰性だったが、7日間または10日間は隔離されるだろう
「そして、チームのメンバー3人がチェコとシミュレーターのセッションを行なった。彼らはチェコとコンタクトはしていない。シミュレーターはひとつの部屋にあり、チームのメンバーがいるコントロールセンターは完全に独立した部屋になっている」
「我々はソーシャルディスタンスを維持することを求められている。我々は常にマスクや、PPE(個人防護具)を着用している。予防策として、シミュレーターのスタッフは自宅に留まり、検査で陰性の結果が出るまで隔離された」
「我々は彼らに検査を受けさせ、3人とも同様に陰性だった。彼らは(金曜日)今朝もまた検査を受けた。彼らはファクトリーで勤務を続けている」
「彼らはパドックには入っていないが、私の予想では再検査でも陰性になるだろう。その後、彼らがパドック入りできるか、すべきかどうかを見極める。ウイルスに感染していないと100%確信できる。しかし念には念を入れて、2回検査したんだ」
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