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【関税だけで年間660億円】ジャガー・ランドローバー 「合意なき離脱」後の影響を予想

660億円の自動車輸出関税

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)

【画像】レンジローバー・イヴォーク、ジャガーIペイス【人気モデル比較】 全34枚

ジャガー・ランドローバーの最高財務責任者、エイドリアン・マーデルは、英国の欧州連合(EU)離脱が、「合意なき離脱」になった場合、自動車の輸出関税だけで、年間5億ポンド(660億円)の費用がかかると予想している。

1月の終わりにマーデルと投資銀行が行った会議の記録によると、現在の移行期間が2021年1月1日まで続き、その後「新しい関係」が生まれることを「期待」していると語っている。

マーデルはまた「2019年の3月末と10月末に、物流の混乱に備え、工場を1週間閉鎖しました」

「それが適切な対応であったかどうかは、年末に明らかになるでしょう」

「物流の混乱が生じ、 世界貿易機関(WTO)の規則に従った場合、毎月4000万ポンド(53億円)、年間5億ポンド(660億円)の打撃となります」

大手自動車メーカーの幹部が、「合意なき離脱」およびWTOの規則に従った場合にかかるコストを定量化することは珍しい。

マーデルはまた、英国がこの状況に陥った場合、それが長く続くことはないと考えているとも言う。

「WTOの規則に従う期間は、長くは続かないと個人的には考えています」

「どちらか一方によって、交渉が提案されると思います。2年前よりも楽観的に考えています」と述べている。

パンデミックの影響

JLRは現在、新型コロナウイルス危機の対応として、その従業員の半数となる約2万人を待機させている。

待機中の従業員には今月の給与は100%支払われているが、取締役会幹部の給与は支払いを3か月延期しており、CEOのラルフ・スペッツの給与は30%カットされている。

パンデミックは、すでに落ち込んでいる売上にも大きな影響を与えた。

2019年会計年度の最新の数字によると、販売台数は50万8659台で、前年同期と比べて12.1%減少している。

1月から3月までの最後の四半期に、より大きな打撃を受けており、売上高は前年比30.9%減の10万8869台となっている。

そのうち、ジャガーの売上は、年間22%減、最終四半期では42.6%減の2万8288台で、特に大きな打撃を受けている。

一方、ランドローバーは、年間7.7%減、最終四半期では25.6%減の8万1581台となっている。

そんな中でも、レンジローバー・イヴォークの売り上げは25%増加し、ジャガー Iペイスは40%増加している。

JLRはまた、現金および監査前短期投資は36億ポンド(4744億円)、未使用信用枠は19億ポンド(2504億円)で、会計年度を終了したと述べている。

JLRは、オーストリア、スロバキア、英ソリフルでの生産を、5月20日から順次再開している。

そのほかのヨーロッパの工場も、社会的距離を保ちながら、可能な限り安全に稼働を再開することを目指している。

生産は徐々に増やしていくと見られており、販売の回復には多少時間がかかることが予想されている。

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