現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 白熱の予選、キャデラック2号車がトヨタ8号車平川亮のポール獲得を僅差で阻む|WEC富士

ここから本文です

白熱の予選、キャデラック2号車がトヨタ8号車平川亮のポール獲得を僅差で阻む|WEC富士

掲載
白熱の予選、キャデラック2号車がトヨタ8号車平川亮のポール獲得を僅差で阻む|WEC富士

 世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースの予選が行なわれ、キャデラック2号車がトヨタ8号車を抑えてポールポジションを獲得した。

 FP3はコースコンディションの影響で赤旗終了となったものの、予選は予定通り14時20分からスタートすることができた。気温29度だが雲間から指す日差しは強く、路面温度は41度まで上昇した。

■小林可夢偉、トヨタ勝率9割のホーム富士は”負けられない戦い”「勝たないと来年はビジネスホテル宿泊に……」

 WECの予選は各クラスまず12分間のタイム計測を行ない、上位10台がポールポジションを含めた上位グリッドを決める、10分間のハイパーポールに進出する形となる。

■ハイパーカークラス:大接戦のポール争い、キャデラックがトヨタ抑える

 18台がトップ10グリッドを目指す12分間の予選がスタート。トヨタ7号車は小林可夢偉、8号車は平川亮がアタックを担当。平川が予選を担当するのはこれが初めてとなる。

 まずは各車、1分35秒ほどのスローペースでコントロールラインを通過。その後アタックへ入っていった。その後、ポルシェ6号車のケビン・エストレが最初にフルアタックを完了し1分29秒256をマークし、タイムシートのトップに立った。

 トヨタは7号車が2番手、8号車が3番手に喰らいつくが、99号車プロトン・コンペティションが2番手に浮上するなど、次々と好タイムを叩き出していった。

 そして残り3分を切ったところでは、キャデラック2号車のアレックス・リンが1分29秒090を叩き出す。このタイムを超えるマシンはいないまま、予選が終了となった。

 トヨタ7号車は4番手で十分とみたか、早めにピットに帰還。最終的に5番手となった。8号車も8番手とながらハイパーポールへと進出した。

 フェラーリ勢は苦戦気味で、タイトルを争っている50号車こそハイパーポールに進出したものの、51号車とカスタマーの83号車は脱落。プジョーの2台、アルピーヌ36号車、JOTAの2台もここで予選を終えた。

 続いて行なわれた10分間のハイパーポール。トヨタ勢はピットレーン出口にマシンを並べ、真っ先にコースインしていった。

 7号車の小林は最初に1分29秒065の好タイムをマーク。ライバルにプレッシャーを与える。タイトルを争うポルシェ6号車は1分29秒152とわずかに届かなかった。

 小林の置いた高いハードルを上回って見せたのが、8号車の平川だ。1分28秒942の会心アタックを決め、暫定トップに立った。

 しかし競争の激しいWECはトヨタにフロントロウ独占を許さない。キャデラック2号車のリンがセッション終盤に1分28秒901を刻み、0.041秒差で平川のタイムを上回ったのだ。さらにドリス・ヴァンスールが駆るBMWの15号車もトヨタ勢の間に割って入る3番手タイムを記録した。

 終盤まで全体ベストペースのセクタータイムを出すマシンが見られたが、アタックをまとめることはできず。2号車が見事にポールポジションを獲得した。トヨタは最終的に8号車が2番手。7号車はタイトルを争うポルシェ6号車のひとつ前、4番グリッドを確保した。

 終わってみれば、7番手のフェラーリ50号車までが0.3秒以内。シビれる大接戦の予選となった。

■LMGT3クラス:フェラーリ55号車が接戦制しポール

 ハイパーカークラスの前に行なわれたLMGT3クラスの予選では、日本人ドライバーの木村武史がアコーディスASPチーム87号車レクサスの、小林洋史がTFスポーツ82号車コルベットの予選アタックを担当した。

 佐藤万璃音がドライバーに名を連ねるユナイテッド・オートスポーツ95号車マクラーレンは、ジョシュ・ケイギルが予選担当。ケイギルは1分41秒335をマークし、一時トップに立ったものの、その後数台がそのタイムを上回っていった。

 予選トップはビスタAFコルセ55号車フェラーリ。82号車コルベットは4番手、95号車マクラーレンは5番手でハイパーポール進出を決めたが、87号車レクサスは11番手で惜しくも敗退。バレンティーノ・ロッシのチームとして注目されているチームWRTの46号車BMWが12番手、Dステーション・レーシング777号車が13番手で予選を終えた。

 ハイパーポールの序盤、速さを見せたのはユナイテッド・オートスポーツのマクラーレン2台。95号車が59号車を従えてワンツーとした。しかし、それを55号車フェラーリ、TFスポーツ81号車コルベットが上回った。中でも81号車は1分40秒975。唯一の40秒台を叩き出した。

 このタイムは越えられないかと思われたが、55号車フェラーリのフランソワ・エリオが再プッシュで1分40秒893をマーク。これで今季初ポールポジションを手にした。

 81号車コルベットが2番手、95号車マクラーレンは3番グリッドを手にした。82号車コルベットは、小泉が終盤のアタックでタイムを更新し、クラス7番手につけた。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か
ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か
motorsport.com 日本版
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
THE EV TIMES
世界最高峰のラリーストが日本に集結した! ラリージャパンのオープニングは2台同時走行のSSバトル!!
世界最高峰のラリーストが日本に集結した! ラリージャパンのオープニングは2台同時走行のSSバトル!!
WEB CARTOP
マツダが「超凄いロードスター」公開! 2Lで200馬力×幌仕様で登場!? こだわり“リアスポイラー”にも注目!? 限定で明かされた内容とは
マツダが「超凄いロードスター」公開! 2Lで200馬力×幌仕様で登場!? こだわり“リアスポイラー”にも注目!? 限定で明かされた内容とは
くるまのニュース
スタイリッシュでカッコイイ! アキュラ「ADX」世界初公開  1.5リッターVTECターボを搭載する全長4.7mの高級コンパクトSUV
スタイリッシュでカッコイイ! アキュラ「ADX」世界初公開 1.5リッターVTECターボを搭載する全長4.7mの高級コンパクトSUV
VAGUE
2億年前の石材を使ったベントレー!? 「テクスチャー表現」に匠のワザ光る4台
2億年前の石材を使ったベントレー!? 「テクスチャー表現」に匠のワザ光る4台
レスポンス
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
motorsport.com 日本版
トヨタ大逆転か、ヒョンデ初の3冠か。勝田貴元が握る、タイトル防衛のカギ【ラリージャパンの見どころ】
トヨタ大逆転か、ヒョンデ初の3冠か。勝田貴元が握る、タイトル防衛のカギ【ラリージャパンの見どころ】
AUTOSPORT web
フェラーリ、予想通りタイヤのウォームアップに苦労。ルクレール「レースペースは良い。逆よりマシだ」
フェラーリ、予想通りタイヤのウォームアップに苦労。ルクレール「レースペースは良い。逆よりマシだ」
motorsport.com 日本版
「昔あったなぁ」装備 「燃料コック」操作したことありますか?
「昔あったなぁ」装備 「燃料コック」操作したことありますか?
バイクのニュース
スズキ「ジムニー」の“スライドドア仕様”を初公開!? アウトドア最強の「本格オフロード」モデル実車登場! めちゃゴツ顔の「エブニイ SPIEGEL」に反響続々!
スズキ「ジムニー」の“スライドドア仕様”を初公開!? アウトドア最強の「本格オフロード」モデル実車登場! めちゃゴツ顔の「エブニイ SPIEGEL」に反響続々!
くるまのニュース
フェラーリ代表、選手権争いに向け「自分たちの潜在能力に自信を持っている」ラスベガスでは好結果を残せると確信
フェラーリ代表、選手権争いに向け「自分たちの潜在能力に自信を持っている」ラスベガスでは好結果を残せると確信
AUTOSPORT web
アルファロメオ、日本初導入となる『ジュリア』左ハンドル車のカスタマイズプログラムを実施
アルファロメオ、日本初導入となる『ジュリア』左ハンドル車のカスタマイズプログラムを実施
AUTOSPORT web
【1970年代国産GTカーに思いを馳せて】光岡自動車からM55の市販バージョンが登場!
【1970年代国産GTカーに思いを馳せて】光岡自動車からM55の市販バージョンが登場!
AUTOCAR JAPAN
BMWの次世代EV「ノイエ・クラッセ」、SUV版のテスト車両を生産開始
BMWの次世代EV「ノイエ・クラッセ」、SUV版のテスト車両を生産開始
レスポンス
排気量アップで140馬力!? 軽枠超えのコペンが本気すぎ
排気量アップで140馬力!? 軽枠超えのコペンが本気すぎ
ベストカーWeb
[2000年]代[軽スポーツ]に注目!? 流通量豊富なスズキ[アルトターボRS]に中古で乗る!!
[2000年]代[軽スポーツ]に注目!? 流通量豊富なスズキ[アルトターボRS]に中古で乗る!!
ベストカーWeb
旧車ベンツW111型「220SE」をデイリーに楽しむ!「羽根ベン」と呼ばれる理由は当時の米国の流行に乗ったデザインにありました
旧車ベンツW111型「220SE」をデイリーに楽しむ!「羽根ベン」と呼ばれる理由は当時の米国の流行に乗ったデザインにありました
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村