MotoGP第13戦サンマリノGPは、好調のヤマハ勢とマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が争う展開となったが、マルケスが見事な走りでファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハ)を下して今季7度目の勝利を挙げた。
ただホンダ陣営として見ると、サンマリノGPは振るわない結果とも言えるかもしれない。マルケスの僚友であるホルヘ・ロレンソは負傷明けということもあり14位。LCRホンダのカル・クラッチローと中上貴晶は転倒を喫し、クラッチローはリタイアに終わってしまったからだ。
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またクラッチローは、サンマリノGPのレースウィークを通して苦戦が続き、ほとんどのセッションでトップ10にも食い込めていない状態だった。
「転倒しないようにできる限り速く走っていたけど、最終的には転倒してしまった」と、クラッチローはレースを振り返った。
「これが現時点での現実、つまりバイクに“乗れている”感触を持てていない事を示している」
「僕らの抱えている問題はコーナリングだ。フィジカルがどれほど厳しいか……全てはバイクが曲がらないことが原因だ」
「毎コーナーごとに苦戦している。この週末を通して、僕が強かったコーナーなんでひとつもなかった。マシンに良い感触を持てていないのが今の状況だ。マルクは今日、単にミラクルを起こしたんだ」
クラッチローはマシンをより乗りやすくするための改善を以前から要望してきた。しかしマルケスにはマシンが乗りやすくなると自分よりも他のライダーの助けになってしまうため、強く要望する動機が殆ど無いのだと、クラッチローは主張している。
「もちろん僕らにはいくつかの弱点があることは分かっているし、改善すべく取り組んでいる。それからこのマシンを乗りこなすのが本当に難しいこともね」
サンマリノGPのレース後に、マルケスはそう語った。
「つまり今日のレースで、僕も2~3回はクラッシュを回避していたということだ。多分カメラには映っていなかっただろうけどね。(その訳は)僕のライディングスタイル、それも“肘“が理由だろう。恐らくカルのような他のライダーがフロントのグリップを失ってクラッシュした時、彼らのマシンに対する自信は、僕のものと全く同じではないはずだ」
「僕はクラッシュを回避するための“プラスアルファ”を肘に備えている。そういった理由で僕は常に100%プッシュできるんだ。ただホンダが開発をしていないわけじゃなくて、彼らはみんなにとって競争力のあるマシンにすべく、懸命に取り組んでいる」
「最も重要な点は、(最新型マシンを使用する)僕、クラッチロー、そしてロレンソのコメントが同じ方向を向いているという事だ」
「だから僕らは来年に向けて改善を進めようとしている。ヤマハやスズキといったライバルが一生懸命改善に取り組んで、どんどん改善されているのが分かっているからね。ただMotoGPは幸運にも未だにライダーが多くの違いを生み出せる。マシンよりもライダーが重要なんだ」
こうしたマルケスのコメントについてクラッチローに訊くと、彼は次のように語った。
「マルクはかなり鍛えてるヤツだ。恐らく全盛期にいるし、今後3年間は続くだろう」
そうクラッチローは語った。しかしフィジカルに厳しいという彼自身のコメント通り、そのマルケスでさえもレース後は疲弊しているとクラッチローは言う。
「レース後のアイツのフィジカルを見てみれば分かるだろう。表彰台の他のライダーよりもかなり疲れているし、それは表情を見ても分かる」
「マルクの要望は恐らく自分たちのモノと似ているだろう。だが毎週末表彰台を確保して、今日のようにレースに勝っている。だから他のライダーと同じようにフィジカル面の厳しさを心配しているとは思えない」
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