メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ウォルフは、第14戦ベルギーGPの週末は毎日天候が異なり、金曜日に起きた問題の原因を掴めていないと語った。
メルセデスはベルギーGPで優勝したが、ジョージ・ラッセルのW15がレース後の車検で不合格になり、ワン・ツー・フィニッシュを逃した。また、この週末チームは後退を経験し、土曜日には2台のマシンからアップグレードを外して、予選とレースのためにメカニカル面のセットアップ変更を選択。新しい空力パーツのほとんどを採用しなかった。
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週末の残りは、土曜日は小雨、日曜日はドライで暑くなるなど、さまざまなコンディションに見舞われた。そのためウォルフは、ベルギーGPの最初の2回のフリー走行でW15に生じた問題の根本的な原因が何であったのか確信が持てず、「金曜日は競争力がなかったが、何がうまくいかなかったのか明確な原因がなかった」と説明した。
だがウォルフはその後、チームの仕事を称賛した。両方のマシンにいくつかの変更を加えるにあたって、誰もがカーフューを破るほど長時間の作業を行っていた。
「金曜日から土曜日にかけて、ブラックリーのシミュレーターと、ここエンジニアリング側で行われた夜通しの作業が鍵だったと認めければならない。結果として、土曜日に向けてマシンのメカニカル面を大幅に変更し、今日達成したことを踏まえて改善を行った」
「日曜日はマシンが速くなり、1ストップでも2ストップでもレースをコントロールすることができた。それは今週末から得られる非常にポジティブな収穫だ」
それにもかかわらず、エンジニアリングチームは、ハミルトンとラッセルが金曜日に感じた問題が、純粋に新しい空力パッケージによるものなのか、それとも機械的なセットアップに加えられた変更が問題を解決する唯一の方法だったのか、まだ特定できていないようだ。
「パフォーマンスを一部回復させるために思い切った変更を行ったと思うが、問題はフロアではなかったと考えている」
「ザントフォールトですべてのものをマシンに搭載して相関させ、それぞれがどのような働きをするのかを見るのは非常に興味深いものだろう。そうすれば、鍵だと思っていた機械的な部分のせいなのか、それとも空力面と機械面の相互作用がうまく機能しなかったのか、確信できるだろう」
メルセデスはここまでで3勝を挙げ、2021年後半以来見られなかった復活を遂げているが、ウォルフはシーズンの最後まで過度に楽観視できる理由はないと強調している。
「我々は両足を地につけたままでいる必要があると思う。確かに、我々にとって前向きな傾向が見られているが、放つべきパフォーマンスは多くある。一部のチームではマイナスの傾向が見られるが、シーズン後半がどうなるか予測すべきだとは思わない」
「厳しい戦いになると思う。全力を尽くしているチームが4つある。つまり、我々は慎重な姿勢で楽観的になれると思う。だが、そのことを証明しなければならない。残りあと10レースがある」
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