9月15日、ナッシュビル・スピードウェイでインディカー・シリーズ最終戦(第17戦)が行なわれた。その結果、2024年のシリーズチャンピオンはチップ・ガナッシ・レーシングのアレックス・パロウとなった。
全17戦で争われる今季のシーズンフィナーレの舞台は、これまでのストリートコースからオーバルでの開催に変わったナッシュビル。タイトル争いに向けてはコンスタントに上位フィニッシュを続けてきたパロウが大きくリードしており、逆転の権利を残しているのは事実上ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)のみ。スコット・マクログリン(チーム・ペンスキー)も計算上はタイトル争いに残っていたが、パロウがレースを欠場しない限りは望みがないため、SNSではパロウに向けて「君にスシを振る舞うよ。安心しな。ウチの魚は本物だから」とジョークを飛ばしていた。
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206周の決勝レースは、ポールポジションのカイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル)とジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の鍔迫り合いからスタートした。パワーは4番手、後方からのスタートとなったパロウは20番手でオープニングラップを終えた。
そんな中、逆転のために何としても勝ちたいパワーになんとトラブル発生。パワーは無線で『ラップベルト、ラップベルトだ』と訴えていたが、シートベルトが弾けるように外れてしまったという。これでピットインを余儀なくされたパワーは大きく順位を落とし、タイトル争いにほぼ決着がついてしまった。
その後のレースは、オーバルでの戦いということもあり上位のオーダーが目まぐるしく変動したが、最終的にはパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレン)とコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル)の一騎討ちに。残り5周でオワードを交わしたハータがトップでチェッカーを受け、ランキング2位を手中に収めた。
パロウは11位でフィニッシュ。2021年、2023年に続き、3度目のタイトルを獲得した。2020年からインディカーへの参戦をスタートしたパロウはまだ5年目だが、インディカー・シリーズのタイトル獲得回数で、スコット・ディクソン(6回)、ダリオ・フランキッティ(4回)に次ぐ3位に早くも浮上した(サム・ホーニッシュJr.と同率)。
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