現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 思い出の鈴鹿をMP4-13でドライブしたハッキネン「記憶が鮮明に蘇って、幸せだった」

ここから本文です

思い出の鈴鹿をMP4-13でドライブしたハッキネン「記憶が鮮明に蘇って、幸せだった」

掲載 更新
思い出の鈴鹿をMP4-13でドライブしたハッキネン「記憶が鮮明に蘇って、幸せだった」

 今年、F1開催30回目の記念大会を迎えた鈴鹿サーキット。週末には多くのレジェンドドライバーも招待され、貴重なマシンのデモ走行で集まったファンを沸かせた。


 そのうちの一人が、1998年と1999年、2年連続でF1チャンピオンに輝いたミカ・ハッキネンだ。ドライブしたマシンは、彼が鈴鹿で初のタイトルを決めた際のマクラーレンMP4-13。普段ドイツで動態保存されているもので、約20年ぶりに海を渡り、鈴鹿サーキットに持ち込まれた。

【動画】FIA F1世界選手権第17戦日本グランプリ ハイライト

 デモランを終えたハッキネンは、思い出が蘇り幸せだったと語った。

「今週末は鈴鹿サーキットで昔僕が乗っていたクルマをドライブすることができて嬉しかった。多くのファンにも会えたしね。でも、特別な感情は湧かなかった。選手権を戦っているわけじゃないからね。ただ幸せだった。走ってると、かつてこのクルマでタイトルを獲ったんだと改めて思い出して、感激した」


「当時、マクラーレンはエンジニア、メカニック、その他チーム関係者がひとつになって大きな仕事をこなしてくれた。僕は10年間F1を戦って、様々なクルマに乗ったけど、今日乗ったマクラーレンMP4-13 はとてもユニークで素晴らしいクルマだった。鈴鹿を走ればその良さがよく分かる。コーナーでのクルマのバランスは最高で、とてつもないトラクション、高性能なブレーキ。エンジンは昔のママじゃないからそれほどじゃないけど、出力、車重、バランスなどは最高だ」

 1998年の鈴鹿は、ハッキネンとタイトルを争うミハエル・シューマッハー(フェラーリ)が最後尾からスタートしたもののタイヤトラブルによってリタイア。思わぬ形でタイトル争いが決着した。翌1999年も鈴鹿でチャンピオンが決定。ハッキネンが勝てば逆転で連覇が決まるという中で、完璧なスタートを決めてトップに立つとそのまま優勝し、エディ・アーバイン(フェラーリ)を下した。

「鈴鹿サーキットは素晴らしいコースだ。ここにくれば記憶が鮮明に甦る。全てのコーナーでのブレーキング・ポイントを初め、全てのことが思い出される。シューマッハーとの戦い、アーバインとの戦い、それらが全て思い出される。彼らとの戦いでは非常に高い集中力、完璧な準備が要求された」

 そんな彼が最後にグランプリを戦った2001年から、F1は大きく様変わりした。彼は、現代のF1についてどう思っているのか。それを訊くと、彼は次のように答えた。

「僕がF1を走ってから20年近く経ったが、F1を走っている時には実に多くのことが起こった。でも、僕はひとつひとつを評価したり批判したりはしない。ひとつのことに拘ることもしない」

「今F1にやって来る若いドライバーにはテストの機会が少なく可哀想に思う。テストはもっと多い方がいい。彼らはテストで自分を鍛え、成長する。スポーツでは練習をして成長する。クルマやエンジンだって実際に走って初めて良くなる。今はシミュレーションが発達しているが、それでドライバーが学ぶことは限られていると思う」

「例えば若いドライバーがタイヤを理解する上では、ワンメイクより競争があった方がいい。ピレリに対して批判しているのではなく、一般的な話として言っている。レース自体が競争なんだ。いろんな意味で競争があった方がいい」

こんな記事も読まれています

レンジローバー初のEVモデル「レンジローバー エレクトリック」の走行テスト画像および動画が公開
レンジローバー初のEVモデル「レンジローバー エレクトリック」の走行テスト画像および動画が公開
カー・アンド・ドライバー
一度見たら忘れられない「衝撃フェイス」! 「秀逸顔」な国産車3台と「正直理解不能な顔」の国産車3台をデザインのプロが斬る!!
一度見たら忘れられない「衝撃フェイス」! 「秀逸顔」な国産車3台と「正直理解不能な顔」の国産車3台をデザインのプロが斬る!!
WEB CARTOP
F1分析|マイアミGP序盤、”目立たない存在”だったことが、ノリスの初優勝を後押し……フェルスタッペンの警戒はルクレールに向いていた
F1分析|マイアミGP序盤、”目立たない存在”だったことが、ノリスの初優勝を後押し……フェルスタッペンの警戒はルクレールに向いていた
motorsport.com 日本版
カーブって素人かよコーナーだろ! ハンドルとかダサいぜステアリングな! クルママニアが面倒くさいほどこだわりがちな用語5選
カーブって素人かよコーナーだろ! ハンドルとかダサいぜステアリングな! クルママニアが面倒くさいほどこだわりがちな用語5選
WEB CARTOP
トヨタ新型「ハイラックス GRスポーツII」発売! ワイドボディ&車高アップでゴツさ強調! 英で約972万円
トヨタ新型「ハイラックス GRスポーツII」発売! ワイドボディ&車高アップでゴツさ強調! 英で約972万円
くるまのニュース
猿こそが地球の支配者!? 300年後の世界を描く人気シリーズ最新作『猿の惑星/キングダム』
猿こそが地球の支配者!? 300年後の世界を描く人気シリーズ最新作『猿の惑星/キングダム』
バイクのニュース
ヨコハマ、GT500では開幕に続き苦戦もGT300で躍動。富士3時間で復調しドライバーからも好評価「どれだけプッシュしてもタイヤが応えてくれる」
ヨコハマ、GT500では開幕に続き苦戦もGT300で躍動。富士3時間で復調しドライバーからも好評価「どれだけプッシュしてもタイヤが応えてくれる」
motorsport.com 日本版
【スクープ】日産「サファリ」が復活!? 「パトロール」の次期型を大予想! 国内でランクルのライバルとなりえるか?
【スクープ】日産「サファリ」が復活!? 「パトロール」の次期型を大予想! 国内でランクルのライバルとなりえるか?
LE VOLANT CARSMEET WEB
新しいロールス・ロイス カリナン、堂々誕生!──GQ新着カー
新しいロールス・ロイス カリナン、堂々誕生!──GQ新着カー
GQ JAPAN
クルマのホイール「アルミ」と「スチール」どっちがいい? 足元を支える“重要パーツ”のメリット・デメリットとは?
クルマのホイール「アルミ」と「スチール」どっちがいい? 足元を支える“重要パーツ”のメリット・デメリットとは?
くるまのニュース
カタナを1/6スケールで再現!「KATANA ブロックキット」の予約販売が CAMSHOP.JP でスタート!
カタナを1/6スケールで再現!「KATANA ブロックキット」の予約販売が CAMSHOP.JP でスタート!
バイクブロス
アロンソ、ペナルティの一貫性向上に向けFIAと協議「会長は耳を傾けてくれた」新たなドライビングガイドライン策定へ
アロンソ、ペナルティの一貫性向上に向けFIAと協議「会長は耳を傾けてくれた」新たなドライビングガイドライン策定へ
motorsport.com 日本版
2024 SUPER GT第2戦 FUJI GT 3HOURS RACE Niterra MOTUL Z 高星 明誠 / 三宅 淳組が2位スタートから逆転勝利!8万人のファンとともに盛り上がる
2024 SUPER GT第2戦 FUJI GT 3HOURS RACE Niterra MOTUL Z 高星 明誠 / 三宅 淳組が2位スタートから逆転勝利!8万人のファンとともに盛り上がる
AutoBild Japan
【ブレイズ】ボード&水上バイクのイベント「中部ボートショー2024 in常滑」に出展
【ブレイズ】ボード&水上バイクのイベント「中部ボートショー2024 in常滑」に出展
バイクブロス
テール周りの印象を変える「LED ライン テールライトシリーズ」がダートフリークから登場!
テール周りの印象を変える「LED ライン テールライトシリーズ」がダートフリークから登場!
バイクブロス
4人寝られるSUV! 車中泊が大得意なミツビシ アウトランダーPHEVがベースのキャンパー
4人寝られるSUV! 車中泊が大得意なミツビシ アウトランダーPHEVがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
日産が新型「3列ミニバン」初公開! 全長5m級&大開口スライドドア採用!? 「エヴァリア」とは 欧州で発表
日産が新型「3列ミニバン」初公開! 全長5m級&大開口スライドドア採用!? 「エヴァリア」とは 欧州で発表
くるまのニュース
ターメリックイエローのホンダ「CT125・ハンターカブ」が1/12スケールで新登場
ターメリックイエローのホンダ「CT125・ハンターカブ」が1/12スケールで新登場
バイクのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村