欧州自動車工業会(ACEA)がまとめた2024年1~6月の新車販売(主要18カ国、乗用車)は687万9438台(前年同期比4.4%増)と、上期としては2年連続で前年実績を上回った。一方で、コロナ禍前の約767万台(19年同期)には届かない状況が続く。
パワートレイン別では電気自動車(EV)が95万4094台(同1.6%増)にとどまったのに対し、ハイブリッド車(HV)は205万7667台(同21.2%増)と好調だった。自動車各社が電動車販売を強化しており、プラグインハイブリッド車(PHV)も48万7580台(同1.4%増)だった。
北米自動車メーカーの2024年1~6月期決算、ピックアップやHV好調も利益率で明暗
一方、ガソリン車は242万4958台、ディーゼル車は77万5860台で前年同期からそれぞれ1.5%減、7.9%減となった。
EVはベルギー(前年同期比47.8%増の6万4404台)やフランス(14.9%増の15万8402台)などで増えた一方、最大市場のドイツ(同16.4%減の18万4125台)のほか、スウェーデン(同19.9%減の4万1998台)などの販売が振るわなかった。欧州全体でのEVシェアは13.9%にとどまった。
日系メーカーも好調で、1~6月販売はトヨタ自動車(レクサス含む)が52万2585台(同16.1%増)、日産自動車が17万6450台(同18.2%)、スズキは11万5210台(同27.6%)増だった。マツダ(同0.4%減の9万3352台)は横ばいだ。欧州メーカーもフォルクスワーゲンが71万4063台(同1.8%増)、ルノーが36万4036台(同3.7%増)。米テスラは同12.0%減の16万4740台だった。
6月単月の販売台数は131万989台(同3.6%増)と、2カ月ぶりに前年同期を上回った。
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