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【注目モデル試乗】マツダ・ロードスターの価値。それは「非日常」が味わえることである!

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【注目モデル試乗】マツダ・ロードスターの価値。それは「非日常」が味わえることである!

心が高揚するクルマ、それがロードスター

 一時は絶滅の危機に瀕していた2シーターオープンを復権させたロードスターは、多くの人の「オープンカーに乗りたい」という夢を叶えた偉大な存在である。
 2シーターでオープンという時点で、すでに特別な乗り物。好きなときに手軽にオープンエアドライブを楽しめるのは、かなり贅沢な人生だ。現行ND型はスタイリングの評判もすこぶる高い。ショーウィンドウに映るシルエットや、ガレージに駐車する姿を見るだけで高揚感を味わえるのは大きな魅力である。

マツダ・ロードスターの「生産台数」ギネス世界記録の歴史を振り返る

 ラインアップは手動式ソフトトップと、電動開閉式ハードトップのRFの2シリーズ。好みでルーフの仕様が選べるのは、世にあるオープンカーの中でロードスターぐらいである。ソフトトップは、シートに座ったまま片手で簡単に開閉できる。ちなみにエンジンはソフトトップが1.5リッター(132ps/152Nm)、RFは2リッター(184ps/205Nm)を搭載する。

 走りが素晴らしいのもロードスターならでは。心躍るポイントは「小さく、軽く、FRであること」に尽きる。何よりも軽さは正義。車両重量は1トン前後しかない。ボディサイズは全長が4mを切っていて、ホイールベースも短い。そして車高が低いので重心は低く、横から見るとドライバーはかなり後方に座る。一連のパッケージングが、ロードスターのドライビングプレジャーを最大化している。これがライバルにはない、手の内で操れる「人馬一体」のハンドリングにつながっている。

気持ちよさに徹底的にこだわった調律。そこが素晴らしい

 ロードスターはRS系のように走り志向のモデルもあれば、より軽量性を突き詰めた990Sもある。走り味もそれぞれの個性を演出。全体を通していえるのは、動きが読みやすいことと、限界付近の挙動がおだやかなので、何も不安を感じることなく思い切り楽しめるということ。コーナリング時のロールを抑制し、旋回姿勢を安定させてドライバーとクルマの一体感を高めてくれる「KPC」のような独自のデバイスを導入した配慮も特筆できる。

 エンジンフィールやシフトフィールといった走りの気持ちよさに直結する部分についても、ロードスターは大いにこだわって作り込まれている。
 ソフトトップの1.5リッター自然吸気エンジンは、とくに高速巡行する際などに線の細さを感じるのは否めないものの、開発者に「絶対的な速さよりもエンジンを回したときの爽快感を味わえるようにした」と説明されると納得する。最高出力の発生回転数が7000rpmと高いあたりにも主張が表れている。トランスミッションは、節度感の高い6速MTのシフトフィールが最高。クラッチの踏力や半クラッチのつながりも絶妙にチューニングされている。

 ロードスターほど手軽に「非日常」を味わえるクルマはない。クルマの楽しさを再発見させてくれる、日本が誇る軽量オープンである。

マツダ・ロードスター主要諸元

グレード=Sレザーパッケージ
価格=6MT 325万7100円/6SAT 337万2600円
全長×全幅×全高=3915×1735×1235
ホイールベース=2310
トレッド=フロント:1495/リア:1505
車重=MT:1020kg/AT:1060kg
エンジン=1496cc直4DOHC16V(プレミアム仕様)
最高出力=97kW(132ps)/7000rpm
最大トルク=152Nm(15.5kgm)/4500rpm
WLTCモード燃費=MT:16.8/AT:17.2km/リッター(燃料タンク容量40リッター)
(市街地/郊外/高速道路=MT:12.0/17.7/19.5/AT:12.7/17.9/19.7 km/リッター)
サスペンション=フロント:ダブルウィッシュボーン/リア:マルチリンク
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=195/50R16+アルミ
駆動方式=FR
乗車定員=2名
最小回転半径=4.7m
※撮影協力/マースガーデンウッド御殿場

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みんなのコメント

26件
  • 今のマツダで唯一評価出来る車ですよね。しかも歴代ロードスターの中でも断トツでカッコイイ。
  • 幌の開閉が超簡単!季節を問わず,天候が許せばオープンで走るので最高です。年寄りなので速さは不要なんですかお
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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