BMWジャパンは2023年7月25日、新型燃料電池車の「iX5ハイドロジェン(iX5 Hydrogen)」の日本における実証実験を開始すると発表した。
「水素で未来へ加速する、モビリティの革命児」と謳う新型燃料電池車のiX5ハイドロジェンは、BMWのプレミアムSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)に位置するX5をベースとしたフューエルセルビークル=燃料電池車で、水素から得た電気のエネルギーを利用し、BMWならではの卓越したドライビングダイナミクスはそのままに、ゆとりの航続可能距離と水素充填時間の短縮化を実現したことが特徴である。BMWの燃料電池車の基礎研究は2011年よりトヨタ自動車と共同で実施しており、2020年代後半には燃料電池車の市場投入を計画している。
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iX5ハイドロジェンは、パワートレインにBMWの第5世代の「eDrive」を搭載。キモとなる水素燃料電池は最高出力125kW(170hp)を、高出力リチウムイオンバッテリーは170kW(231ps)を絞り出し、トータルで最高出力295kW(401ps)、最大トルク720Nmを発生する。また、燃料電池の下に配した電気セルコンバーターは電気パワートレインとピークパワーバッテリーの両方の電圧レベルに適合。炭素繊維強化プラスチックで仕立てた圧縮水素の2つの燃料タンクは700バールの圧力で最大6kgの水素燃料を保持することが可能で、1回あたりの水素充填は3~4分程度で完了し、航続距離は欧州WLTPモードで最大504kmと、気象条件を問わずにロングクルーズできる性能を具現化している。
iX5ハイドロジェンはX5をベースとしながら、燃料電池車であることを強調する独自のアレンジも内外装の随所に施す。フロントフードやサイドセクションなどには特徴的な“i Blue”パターンを採用。フロントグリルやフロントバンパー下部インテークのエッジ、ホイールのスポーク部はブルーで彩る。また、リア下部はエグゾーストパイプを省いたうえで専用アレンジのi Blueディフューザーを装備した。
内包するインテリアにも独自のアレンジを実施。専用デザインのマルチディスプレイメーターパネルやセンターディスプレイ、“HYDROGEN FUEL CELL”のロゴを配したダッシュボードパネルとドアシルプレートなどを配備する。また、シフトレバーやSTART/STOPボタンなどにはブルーのカラーリングを採用した。
なお、iX5ハイドロジェンは3台が日本に持ち込まれ、本年末まで公道走行による実証実験を遂行すると予告。また、官公庁や行政機関、大学などの研究機関を訪れて意見交換を行うという。日本の道路環境の走行で収集したデータは、本国にフィードバックして生産車の開発に反映させるそうだ。
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みんなのコメント
トヨタといいビーエムといい最近火災が多いぞ。
シエンタみたく早くリコールした方がいい。