6月8~9日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されたフェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ・ジャパンの第3ラウンド。この週末がレース参戦2回目となった前澤友作(コーンズ芝)は、レース1、2ともクラストップを走るスピードをみせるも、レース1は接触でリタイア。レース2はサーキットを震撼させる激しいクラッシュに見舞われたが、幸い生命に別状はないという。
前澤は2023年から自らのレーシングチーム『MAEZAWA RACING』を組織。今シーズンは自らレーシングドライバーとして挑戦を開始し、横溝直輝のコーチングのもと、藤井誠暢が運営するドライビングラボ『simdrive』やコース実走などトレーニングを積んできた。その成果もあり、5月10~12日に富士スピードウェイで開催されたフェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ・ジャパンの第2ラウンドでは、レース1でコッパ・シェル・アマクラスの3位に。レース2では優勝を飾っていた。
レーシングドライバー前澤友作、フェラーリ・チャレンジのデビュー戦でクラス優勝&3位の活躍
迎えた第3ラウンドの舞台はスポーツランドSUGO。SROジャパンカップとの併催レースとして行われたが、6月8日のレース1では、4クラス23台が出走した予選でコッパ・シェル・アマクラスのポールポジションを獲得。さらに総合6番手につけた。
ただ、レース1の決勝レースでは序盤こそコッパ・シェル・アマクラス首位を守っていたものの、4周目の1コーナーで接触。ダメージを負い3コーナーでマシンを止めてしまう悔しいレースに。そんな思いを晴らすかのように、6月9日のレース2の予選でもコースレコードでクラスポールポジション獲得を果たしてみせた。
しかしレース2も、序盤こそ総合上位を守っていたがポジションダウン。終盤盛り返しクラストップ争いを展開したが、4コーナーで順位争いのなか接触されてしまうことに。その後リスタートを果たしたものの、直後の馬の背で激しいクラッシュに見舞われてしまった。
ブレーキング時にトラブルが発生しコントロールを失ってしまった前澤のフェラーリは、前を走っていた川崎徳来(コーンズ芝)の117号車のリヤに激しくヒット。2台は馬の背アウト側のバリアにクラッシュし、前澤車はスポンジバリアに乗り上げ横転してしまった。川崎車がいなければさらに激しいアクシデントになっていた可能性もあった。
ふたりは医務室に運ばれた後、川崎がドクターヘリで搬送され、両者とも病院で検査を行っているものの幸い意識はあるという。車体は大きなダメージを受けたが、前澤、そしてフェラーリ・オーナーズクラブ・ジャパンの会長でもある川崎と、重要な存在であるドライバーふたりに大きな怪我がなかったのは幸いだった。また前澤にとっては速さをみせていただけに悔しいレースウイークとなってしまった。
レース2は即座に赤旗となり、そのまま終了。このフェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ・ジャパンの第3ラウンドはレース1、レース2とも内田優大(ロッソ・スクーデリア)がゲスト参加の猪爪杏奈(フェラーリ・ジャパン)を振り切り総合2連勝。総合3位のAKITA(コーンズ名古屋)がトロフェオ・ピレリ・アマクラスで連勝を飾った。
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みんなのコメント
著名人だからなのでしょうがクラッシュするリスクは常にあるのがレース競技です。
原因を対策して次戦頑張って下さい、細かく説明されても一般道での事故ならともかく記事を見るたびに違和感しかありません。