トータル462ps/700Nmを発揮する3Lハイブリッドを搭載
2月25日、フォルクスワーゲンはフラッグシップSUVの「トゥアレグ」にプラグインハイブリッドパワートレインを搭載した高性能バージョンの「トゥアレグR」を設定。3月3日に開幕するジュネーブ・モーターショー2020で初公開すると発表した。
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トゥアレグは2002年に初代が誕生。日本にも3.2L V型6気筒や4.2L V型8気筒エンジンを搭載するモデルが導入された。2005年には6L W型12気筒エンジンを積む高性能版「W12スポーツ」が世界限定500台で設定され日本にも導入。日本で発売されるフォルクスワーゲン車として、車両価格が初めて1000万円を超えるモデルとなった。
その後、2010年に2代目に移行し、2018年まで生産された。2019年には3代目が発表されたが、日本への導入は今のところ見送られている。そんな3代目トゥアレグに追加されたトップパフォーマンスモデルがトゥアレグRだ。
パワートレインは340psを発揮する3L V型6気筒ターボエンジンに、136psを発するモーターを組み合わせるプラグインハイブリッド。システム総合では462ps/700Nmを引き出し、最高速度は250km/hでリミッターが介入する。その一方でモーターのみの駆動によるゼロエミッション走行も可能で、その際の最高速は140km/hをマークする。リチウムイオンバッテリーの容量は14.1kWhだ。このパワートレインには8速AT(ティプトロニック)と4輪駆動システム「4MOTION」が組み合わされる。4MOTIONにはトルセンのセンターディファレンシャルが搭載され、駆動力は走行状況などに応じてフロントに最大70%、リヤに最大80%配分される。
トゥアレグRには、250km/hまで対応する「トラベルアシスト」が搭載されているのも特徴。トラベルアシストとは、フォルクスワーゲン最新の先進運転支援システムでアダプティブクルーズコントロールをベースに部分自動運転を可能にするものだ。トラベルアシストは2019年のジュネーブ・モーターショーで発表された改良版パサートから搭載がスタート。パサートでは最高210km/hまで対応しているが、トゥアレグRでは対応する最高速度が引き上げられている。「パークアシスト」をはじめとするそのほかの先進運転支援機能も多数盛り込まれた。
内外装は「R」を添えるモデルにふさわしく、ダイナミックで質の高い走りのイメージが表現されている。外観ではフロントグリルや前後バンパーが専用デザインとなるほか、「Rエクイップメントパッケージ」によるブラックのドアミラーカバーやウインドーモールを採用。ホイールは20インチのブラックタイプが標準装着される。フロントフェンダー後部やリヤゲート中央に装着される「R」のエンブレムも特徴的なディテールだ。
インテリアもエクステリアと同様、ブラックパーツで構成するRエクイップメントパッケージを採用。ハイグロスブラックのデコレーションパネルが独特の雰囲気を発散。ステアリングホイールやビエナレザーを張るシート、スキッドプレートの「R」ロゴなどでエクスクルーシブに仕上げられている。
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