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マセラティの新型SUV「グレカーレ」がワールドプレミア。日本では本年6月上旬ごろより受注を開始予定

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マセラティの新型SUV「グレカーレ」がワールドプレミア。日本では本年6月上旬ごろより受注を開始予定

マセラティが新型SUVのグレカーレを初公開。まずはマイルドハイブリッドモデルのGTとモデナ、高性能バージョンのトロフェオをラインアップ。2023年にはEVモデルのフォルゴーレを追加予定

 伊マセラティは2022年3月22日(現地時間)、“The Everyday Exceptional(毎日が格別)”をコンセプトに据えた新型SUVのグレカーレ(Grecale)を発表した。車種展開はマイルドハイブリッドモデルのGTとモデナ(Modena)、高性能バージョンのトロフェオ(Trofeo)という3グレードで構成。デビュー記念のローンチエディションとして、専用アイテムを特別装備したプリマセリエ(PrimaSerie)も用意する。

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 グレカーレは既存のレヴァンテに続くマセラティ製SUVの第2弾に位置する。車名のグレカーレはイタリア語で「地中海に吹く強い北東の風」に由来。マセラティ伝統の“風”からインスピレーションを受けたネーミングだ。

 エクステリアはMC20以降の全ての新型車に共通したマセラティの新しいビジュアルシンボルを取り入れたうえで、上質かつスポーティなSUVスタイルを構築する。フロント部は低く堂々とした縦桟基調のグリルにトライデントのエンブレム、デイタイムランプを内蔵したシャープな造形のLEDヘッドライトなどによって精悍な顔つきを演出。一方でサイドビューは、流線的なルーフラインにトライデントを配した太いCピラー、近年のマセラティ車共通の3連ダクトを配したフロントフェンダー、抑揚のあるドアとリアフェンダーのパネル、19~21インチの新造形アロイホイールなどを採用して、SUVクーペのフォルムを巧みに具現化する。そしてリアセクションは、台形型の安定したスタイリングに、3200GTから着想を得たブーメラン型のテールライトやルーフラインと一体化したリアスポイラーを配し、印象的な後ろ姿を創出した。ボディサイズは全長4846~4859×全幅1948~1979×全高1659~1670mm、ホイールベース2901mmに設定している。

 内包するインテリアは、先進性とともにラグジュアリーとスポーツを高度に融合させたことが訴求点だ。インパネには様々な情報を表示するタッチパネル式の12.3インチの大型センタースクリーンパネル、その他のコントロール用の8.8インチディスプレイ、視認性に優れるメーターディスプレイなどを配備。スイッチ類は大幅に削減され、そのぶんセンターアームレストの大型化や収納容量のアップ、スマートフォンのワイヤレスチャージャーの設定などを果たす。また、機能面では最新鋭のインフォテインメントやマセラティ・コネクトなどを組み込むマセラティ・インテリジェント・アシスタント(MIA)マルチメディア・システムを採用。エンターテインメント機能として、ソナス・ファベール(Sonus faber)3Dサウンドシステムも装備する。インパネセンター部にマセラティ伝統のクロック、しかも液晶表示で多様なアレンジができる最新バージョンを配したことも、グレカーレのトピックだ。

 グレードのキャラクターに合わせて内装トリムを巧みに演出した点も見逃せない。
 GTは都会的でミニマルなデザインで構成。シートとドアトリムにはチョコレートカラーのプレミアムレザーをあしらい、またザッフィアーノレザーダッシュボードインサートやレーザー処理のアクセントなどを採用する。一方でモデナは、上質なアウトドアスポーツを志向。ダッシュボードやシートなどには、刺繍とステッチによるグラフィックモチーフを取り入れる。オプションとして、“ダークアッシュバール”と称するグレートーンとウッドカラーを調和させたインサートや、ダークレッドおよびアイスのレザートリムも設定した。そしてトロフェオは、ハイパフォーマンスと先鋭さの融合を表現。パネルとトリムには3Dビジュアルカーボンファイバーやパンチングレザーなどを配し、合わせてシェブロン(山形)をモチーフとしたシート表皮などを採用する。カラーリングはブラックを基調に、イエローまたはレッドのコントラストステッチを配備。ブラック&ダークレッド、ブラック&アイスの2トーンカラーも選択可能だ。

 パワーユニットに関しては、グレードごとに計3種類を設定する。
 GTとモデナには、2リットル直列4気筒マルチエアガソリンターボエンジンに、BSG(ベルトスタータージェネレーター)と駆動用バッテリー、eブースター(電動コンプレッサー)で構成した48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。トランスミッションには専用セッティングのZF製電子制御8速AT(8HP50)を組み合わせ、駆動機構にはセルフロッキング機械式LSD(GTはオプション)を配した4WDを採用する。最高出力および最大トルクは、GTが300hp/5750rpm、450Nm/2000~4000rpm、モデナが330hp/5750rpm、450Nm/2000~5000rpmを発生。性能面では、GTが0→100km/h加速5.6秒、最高速度240km/h、欧州WLTCモード燃費8.7~9.2リットル/100kmを、モデナが0→100km/h加速5.3秒、最高速度240km/h、欧州WLTCモード燃費8.8~9.3リットル/100kmを実現した。

 一方でトロフェオには、点火システムにMTC (マセラティ・ツイン・コンバスチョン) ツインスパークおよびパッシブプレチャンバーを組み込んだ“Nettuno(ネットゥーノ)”3リットルV型6気筒DOHC直噴ツインターボエンジンを搭載。最高出力は530hp/6500rpm、最大トルクは620Nm/3000~5500rpmを発生する。トランスミッションには専用セッティングのZF製電子制御8速AT(8HP75)を組み合わせ、駆動機構にはセルフロッキング電子制御式LSDを配した4WDを採用。性能面では、0→100km/h加速3.8秒、最高速度285km/h、欧州WLTCモード燃費11.2リットル/100kmを成し遂げた。
 ドライビングモードシステムに新開発のビークル・ダイナミック・コントロール・モジュール(VDCM)を組み込んだこともトピックだ。エンジン出力や足回りなどを統合制御し、モードとしてはコンフォート、GT、スポーツ、コルサ(トロフェオのみ)、オフロードを設定する。また、トロフェオには6段階調節式のエアサスペンションを標準で、GTおよびモデナにはオプションで装備した。

 今回のグレカーレのワールドプレミアでは、もうひとつ重要な発表があった。来年にEVモデルのフォルゴーレ(Folgore)を設定すると予告したのだ。パワートレインには最高出力400kW、最大トルク800Nmを発生するモーターと、総電力量105kWhのリチウムイオンバッテリーで構成する400VのEVシステムを搭載。現在、市販化に向けて鋭意テストを行っているという。

 なお、マセラティ ジャパンは日本におけるグレカーレの受注を本年6月上旬ごろより開始する予定とアナウンス。デリバリー開始は2023年上旬を計画する。車両価格は税込で800万円代後半~となる見込みだ。

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みんなのコメント

2件
  • フォードpuma stのパクリと言われ比較動画が上がってますがほんとフロントはそっくり。
  • 黄色がトロフェオなんだろうけどグリルの形だけなら他のグレードの方がかっこいい気がする。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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