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チーム・ペンスキーが表彰台独占。僚友対決を制したウィル・パワーが2年ぶりの勝利/インディカー

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チーム・ペンスキーが表彰台独占。僚友対決を制したウィル・パワーが2年ぶりの勝利/インディカー

 6月9日、アメリカ・ウィスコンシン州にあるクローズドサーキットのロード・アメリカにて、2024年NTTインディカー・シリーズの第7戦『エクスペル・グランプリ・アット・ロードアメリカ』の決勝レースが行われ、チーム・ペンスキーのウィル・パワーが優勝を飾った。2位にはジョセフ・ニューガーデン、3位にはスコット・マクラフランが続き、チーム・ペンスキーが表彰台独占という結果となっている。

 高低差が大きく、コーナーごとのアップダウンも激しいコースが舞台となるロード・アメリカ大会。前日に行われたダンプコンディションの予選では、ルーキーのリヌス・ルンドクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)が制して初ポールを獲得。晴れ空に恵まれた決勝日は、気温21度、路面温度40度という状況のなかでスタートが切られた。

【順位結果】2024年インディカー第7戦ロード・アメリカ 決勝

 直後の1コーナーでは、先頭のルンドクヴィストを3番手マーカス・アームストロング(チップ・ガナッシ・レーシング)がプッシュ。2台はスピンモーションに入り、すぐ後ろで減速を強いられたコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル)もプッシュを受け、スピンしてしまうという波乱の幕開けとなった。

 レースは1周目からフルコースコーションが導入となり、4周目にリスタートが切られた。1コーナーで、先頭のカイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル)をスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)が抜き、先頭で周回に入る。

 しかし、デブリの影響でふたたびフルコースコーションが導入。6周目にリスタートとなり、このタイミングでジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が3番手に順位を上げた。続く7周目にキッフィン・シンプソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がクラッシュを喫し、3度目のフルコースコーションに。10周目に再開となる。

 このころになると路面温度が37度へ下がり始めるなか、17周目からトップ集団が次々にピットイン。マクラフランが首位を守り、一周ピットインを遅らせた僚友ジョセフ・ニューガーデンとウィル・パワーがその背後に続いて、チーム・ペンスキーがワン・ツー・スリー体制を築いた。

 以降、各ドライバーは着々と周回を重ねていき、約3秒のリードを築いた首位マクラフランが31周目に2度目のピットへ。ソフト寄りのオルタネートタイヤへ交換を行う。1周後には、ニューガーデンとパワーもピットへ向かい、先にオルタネートを使用していたニューガーデンはハード寄りのプライマリータイヤへ、パワーはオルタネートタイヤへと交換する。

 しかし、ソフトを履くマクラフランはペースに苦戦。36周目にニューガーデンがトップへ浮上し、すぐ背後にパワーも忍び寄る。耐えかねたマクラフランは3度目のピットインを選択し、プライマリータイヤへ交換する。

 ここで首位ニューガーデンはインラップを攻めたいところだが、周回遅れに詰まってしまいタイムを稼ぎきれず、44周目にピットへ。チームメイトのふたりがピットへ向かったことを確認したパワーは、マクラフランの後ろで温存していたタイヤを使って猛プッシュをかける。45周目にピット作業を終えたパワーは首位でコースインし、2番手ニューガーデンからのプッシュも退けた。

 以降は、アクシデントもなく落ち着いたなかで首位のパワーがプッシュを続け、3.2609秒のリードを築いてトップチェッカー。2022年の第7戦デトロイト以来となる2年ぶりの勝利を飾った。2位にはニューガーデン、3位にはマクラフランが続き、チーム・ペンスキーが表彰台を独占する活躍となった。

 ポイントリーダーでレースを迎えたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は、オルタネートタイヤを履いたセカンドスティントで伸び悩み、最終的に21位でフィニッシュ。ランキングでは3位に順位を下げている。これで優勝のパワーがポイントリーダーとなり、2位には表彰台目前の4位フィニッシュとなったアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)がつけた。

 2024年NTTインディカー・シリーズの次戦は、カリフォルニア州モントレーにあるウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで行われる第8戦『ファイアストン・グランプリ・オブ・モントレー』。6月21日(金)から23日(日)にかけて開催される予定だ。

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みんなのコメント

2件
  • WILLIAMS
    不正し考えられない。一度失われた信頼は簡単には回復しない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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