F1ラスベガスGPの初日は、FP1で発生したトラブルにより異例づくしの1日となってしまった。特にグランドスタンドからはFP2を前にファンの姿が無くなり、ダニエル・リカルド(アルファタウリ)は複雑な心境を明かした。
FP1開始からわずか8分、マシンの走行によってコース上の排水溝の蓋が破損。カルロス・サインツJr.(フェラーリ)とエステバン・オコン(アルピーヌ)のマシンが大きなダメージを受けてしまった。
■角田裕毅、ラスベガス初日はFP2を17番手「パフォーマンスは素晴らしくはないが、集めたデータでポジティブなステップを踏み出せると思う」
FP1は赤旗中断となったが、そのまま再開されることなく終了。6.2kmのストリートサーキットに設置された30個の同様のカバーに応急処置が施された後、FP2は当初の予定から2時間30分ディレイされ、現地時間の午前2時30分から90分間行なわれた。
FP2は大きなインシデントもなく終わったが、同時にファンがその走りを現地で見届けることもできなかった。ロジスティックスとスタッフの制限により、すべての観客は午前1時30分以降、グランドスタンドを含むすべてのファンエリアから退去するよう求められたのだ。
主催者側は、ソーシャルメディア上で以下のような声明を発表。しかし後にこれを削除している。
「ファンやスタッフへの配慮から、ラスベガスGPのファンエリアは午前1時30分に閉鎖することを決定した。エキサイティングなFP3や予選セッションのために、今日中にファンをお迎えできることを楽しみにしている」
motorsport.comの調べによると、警備チームのシフトが終了したため、グランドスタンドとファンゾーンが運営できなくなり、ファンは退去せざるを得なくなったようだ。
この声明が削除された理由は現在のところ明らかになっていない。
FP2を19番手で終えたリカルドは、8分間のセッションを見るために苦労してチケットを購入したファンに申し訳ないと語り、大幅に開始が遅れたFP2の価値を当初は認められなかったと話した。
「セッションを終えた今、その価値があると感じているのは明らかだ。でも、午前1時30分の時点では価値があるとは感じなかった。みんな明日にしようって感じだった」
「サーキットの入出場の状況についてはよく分からないし、従来のサーキットとは違うから、朝ここに来てすぐに走れるわけでもない。制約があって、僕たちがそれに少し翻弄されているのは確かだ」
「グランドスタンドの状況は、明らかに残念だ。でももし(今日)FP2をやらなかったら、おそらくFP2は無くなっていただろうし、そのままFP3に突入していたと思う」
「だから少なくとも、ファンがテレビで見ることができたのは良かったのかもしれない。僕たちはポジティブであろうとするけど、明らかに難しい状況だ」
「でも、このスポーツを悪く言いたくはない。ここでのレースは初めてだし、大規模なプロジェクトで、残念ながら色々なことが起こってしまった」
ラスベガスGPにおいて、サーキット外でのセレモニーなどと同じレベルのケアがサーキット内でも行なわれているのかという懸念について、リカルドは批判されてしかるべき点だと感じているという。
「それはフェアな質問だと思うよ」
「一番大事なのは安全だ。幸いにもカルロスは無事だったが、もっと重大な結果を招きかねなかった」
「オープニングセレモニーをやったからと言って、他のことに集中するのは簡単だと思う。彼らは実際にサーキットでのデューデリジェンス(リスク評価)を行なったのだろうか?」
「今日起こったことを考えれば、彼らは十分な調査を行なったのかという疑問は避けて通れない。それは安全上の懸念だ」
「僕たちが遅くまでここにいるのは構わない。でも安全性の問題に、彼らが真剣に取り組んでくれることを期待しているよ」
サインツJr.のマシンは修復が間に合い、FP2で2番手タイムを記録する速さを見せた。しかし、ダメージによって余儀なくされたパーツ交換により、すでに10グリッド交換ペナルティを受けている。
リカルドは、サンパウロGPで不運な形で周回遅れとなったこともあって、常識的な判断が必要だと語った。
「フェアじゃないよね」
「あれは、常識的な判断ができる一件だったはずだ。だから僕は賛成できない。全くね」
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みんなのコメント
それでも全力で走る選手たちは凄いと思う。