FIA F2第8戦アブダビのレース2がヤス・マリーナ・サーキットで行なわれ、周冠宇(ユニ-ヴィルトゥオーシ)が優勝した。
レース1のトップ10がリバースグリッドに並び、ピットイン義務なしの23周スプリントレースで争われるレース2。マーカス・アームストロング(DAMS)がポールポジション。2番手フロントロウに、ラルフ・ボシュング(カンポス)が並んだ。佐藤万璃音(トライデント)は19番手だ。
■【F1動画】2021年F1最終戦アブダビGP予選ハイライト
スタートでは大きな混乱はなかったが、各車が1周目からアグレッシブな動きを見せ、ターン5入り口では4台が横並びになるようなシーンも見られた。レース1でチャンピオン獲得を決めたオスカー・ピアストリ(プレマ)も積極的に仕掛けたが、コースオフしてポジションを落とした。
3周目、周冠宇がボシュングをパスして2番手に浮上。一方、首位のアームストロングはファステストラップを記録し、後続を引き離しにかかっていた。
すると4周目、アレッシオ・デレッダ(HWA)とオリ・コールドウェル(カンポス)が接触。マシン回収のため、セーフティカー(SC)が出された。
レース再開は7周目。しかし、ターン9でピアストリがインに飛び込んできたロイ・ニッサニー(DAMS)と接触。弾き飛ばされたピアストリは、アウト側にいたユーリ・ヴィップス(ハイテック)とも接触してしまった。ヴィップスとピアストリはマシンを止め、再度SCが出動した。
波乱はまだ続く。11周目のリスタートでは、首位を走っていたアームストロングがまさかの急失速。マシントラブルのようで、コースサイドにマシンを止め無念のリタイアとなった。
来季、アルファロメオからのF1デビューが決まっている周は、前が開けると一気にプッシュ。2番手に上がってきたロバート・シュバルツマン(プレマ)との差を開こうと、ファステストを叩き出した。しかしシュバルツマンも負けじと食らいつき、隊列から2台が抜け出していった。
周は最後までシュバルツマンにスキを見せずに快走。レース後半に完璧にレースを支配し、3秒以上の差をつけてトップチェッカーを受けた。レース3では、ランキング2位獲得を目指して、シュバルツマンとの17ポイント差逆転を目指す。
2位はシュバルツマン、3位はボシュングが入った。
佐藤はペース振るわず、16位でチェッカーを受けている。日曜日に行なわれるレース3は予選順位通りにグリッドに並ぶため、ポールポジションはピアストリ、佐藤は14番グリッドとなる。
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