4月29日、スペインのヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われた2024年MotoGPクラスのヘレス公式テストでは、ヤマハがニューアイテムを投入した。モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスの両選手ともにそのマシンに乗り周回数を重ねた。
もちろん2024年型のマシンも乗ってプロトタイプと比較。リンスは73ラップ走り1分37秒024で14番手、クアルタラロは84ラップ走り1分37秒438で18番手につけた。
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新たなパーツは、空力パーツとスイングアーム、シャシーだ。エンジン音も甲高い音に変わっていたが、それは電子制御での変更だったという。
まず、クアルタラロはファーストインプレッションを「いつも言うように、今結論を出すのは早い。良い点もあれば、うまくいかなかった点もあり、収集したすべてのデータを分析する必要がある。わずかな改善はあるけど、それはデータに表れているだけだ。初めての走行では、あまり進歩を感じなかった」と語る。
リンスにおいては「いくつかについては非常に良いと感じた。新しいフェアリングで何周も走り、何度も比較を繰り返しました。風洞上の数値は非常に異なるけど、正直に言うと、バイクの見た目以上のものを期待していた。この新しいフェアリングのおかげでより良い方法で乗ることができたけど、それはわずかだった」と大きな進歩には至らなかったが、良し悪しはあったようだ。
今回のテストで一番マシンに変化があったメーカーがヤマハYZR-M1だった。クアルタラロは「これまでとは異なることをテストするのはこれが初めてだ。新シャーシはまったく違うし、これほど劇的な変化を試したことはなかったし、バイクに何か違う新しいものがあると本当に感じた」とヤマハの取り組みに好感触のようだ。
また、次戦のフランスGPでは「悪くないものをいくつか使うことになると思う。別のコースで新しいものを試すのは常に良いことだから」と語った。
リンスは「基本セットアップを比較したことは一歩前進だ。旋回がそれほど良くなかったと感じたので、あまり好きではない。トラクションも欠けている。新しいシャシーでセットアップを少ししたけど、まだ100%ではない。電子面で多くの情報を取得した。全体的にはテストは悪くなかった。小さな一歩を踏み出したと思う」という。
さらに、ル・マンで行われる第5戦フランスGPの後はイタリア・ムジェロでさらにテストを行う予定があるようだ。「新しいエアロを再度テストする予定だ。できる限り試してみる。今日のテストは、僕たちが適切な方法で行うことができた最初のテストだった」
現状、ヤマハは他車と比較すると「高速コーナーでは、彼らは早くバイクを傾けることができるようだ。彼らは早い段階で最大バンク角に到達する。そこで、この面を少しでも助けようと空力を試してみた。つまり、僕たちはまだ遠い。これが現実だ。したがって、もっと働く必要がある」と兆しは見えたが、さらにテストが必要だと話した。
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コロナ前までは、サテライトではあったけど最弱だったアプリリアが、ワークスになって、急激にドゥカティと十分に勝負出来るマシンになったのは、なぜなんだろう?