2023年シーズンの最終戦となるMotoGP第20戦バレンシアGPが開幕。初日のフリー走行1回目はプラマックのヨハン・ザルコがトップタイムを記録した。
MotoGPクラスはタイトル争いが最終戦までもつれ込んでおり、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がホルヘ・マルティン(プラマック)に対し21ポイントリードした状況で最終戦を迎えている。
■マルティン、前戦カタールGPはタイヤで大苦戦もミシュランから連絡ナシ。ただ運命の最終戦を前に「リラックスできている」
マルティンは前戦カタールGP決勝ではタイヤに問題を抱えて大苦戦する悔しい結果に終わったが、既に気持ちの切り替えは済んでいるようで、FP1が始まると序盤から上位タイムを記録してきた。
またカタールGPで初優勝を収めたファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)も引き続き好調で、セッション序盤は彼の記録した1分30秒851が暫定トップタイムとなった。なおチームメイトのアレックス・マルケスは序盤に転倒があったものの、怪我などはなく無事だった。
バニャイヤはじっくり走行を重ねていく形で、なかなかアタックらしい走りは行なっていなかったため、前半の20分が過ぎた頃になってもタイム的にはトップから2秒落ちとタイムシートでも下位に留まった。
FP1中盤はマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が1分30秒534を記録してトップタイムを更新。また今回がホンダでの最後のレースとなるマルク・マルケスも1分30秒564と、この時点では上位に顔を出してきた。
セッションは序盤にこそ転倒があったものの、その後はごく平和に進行して終盤に。残り5分のタイミングではディ・ジャンアントニオが1分30秒378で暫定トップタイムだった。
ライダー達がこのセッションのまとめに入った残り4分、中上貴晶(LCRホンダ)がターン8で転倒。黄旗の原因となり、この時マルティンはタイム抹消となりアタックを中断しなくてはならなかった。
ただマルティンはその次のラップでしっかりタイムを縮め、1分30秒450を記録して2番手に食い込んだ。
FP1のラストアタックでは、ヨハン・ザルコが1分30秒191をマーク。これが最速タイムとなり、2番手ディ・ジャンアントニオ、3番手マルティンという結果となった。
バニャイヤはFP1を通じて徐々にタイムを縮めていたが、後半は自己ベスト更新もまばらに。最終的に1分30秒901で13番手タイムとなった。FP1はマルティンが優位での始まり方となったと言えそうだ。
なおバレンシアGPではLCRホンダのアレックス・リンスが怪我から復帰した。FP1でリンスは18番手となったチームメイトの中上と僅差の、19番手タイムとなった。またマルク・マルケスはホンダ勢が苦戦する中、7番手タイムを記録している。
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