F1ハンガリーGPでは、ATA(代替的なタイヤ配分)と呼ばれる新しいタイヤレギュレーションが試行されることになる。
通常の週末では、ハードタイヤ2セット、ミディアムタイヤ3セット、ソフトタイヤ8セットの計13セットが各ドライバーに割り当てられる。しかしATAではハードタイヤが3セット、ミディアムタイヤが4セットに増える一方で、ソフトタイヤは4セットに削減される。
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またタイヤのセット数以外の変更点として重要なのは、予選でのタイヤの使い方が規定されることだ。Q1ではハード、Q2ではミディアム、Q3ではソフトしか使用できない。ただ、ウエット宣言がなされた場合はこうした制限は無効となる。
タイヤ返却については、FP1終了後に1セット、FP2終了後にもう1セット、FP3終了後にさらに2セットを返却しなければならない。ドライバーは決勝日のためにハードとミディアムを1セットずつ保持しなければならないが、予選で使用するタイヤも含め2セットずつ確保しておくチームが多いだろう。結果として、レース戦略の選択肢が増えることになる。
これは当初、エミリア・ロマーニャGPで試される予定だったが、このレースが豪雨災害により中止となったことで、これまで実施が延期されていたルールだ。
ATAは、ピレリが毎週末持ち込むタイヤのセット数を減らすことができ、サステナビリティの向上に寄与するのと同時に、戦略面での選択肢拡大が狙いとなっている。
このフォーマットの影響はFIAが評価し、イタリアGPでも試行される。そして将来的な導入が検討されることになっている。
ピレリのF1責任者であるマリオ・イゾラは以前、ATAについてmotorsport.comに次のように語っている。
「今のシステムがピットストップの回数が増えるだけだからリスキーだとは言いたくないが、もしハードとミディアムを1セットずつ、あとはすべてソフトでレースに臨み、ソフトが柔らかすぎるとしたら、それはレースにとって理想的とは言えない。そうなると、我々が望むような、自然ではない状況が生まれることになる」
「うまくいけば(ATAのルールを)維持し、うまくいかなければ以前のルールに戻す。残念なことに、可能な限り詳細に予測しようとしても、常に予測できないことがあるから、これが適切なアプローチだ」
アストンマーチンのパフォーマンス・ディレクターであるトム・マッカローは、新レギュレーションがどうなるかについて前向きな姿勢をとっており、「ATAを試すのは良いことだと思う」と語った。
「ドライバーたちは気にしないだろうね。すでにスプリント・イベントでは、予選で異なるコンパウンドを使ったことがある。オーストリアでは天候のせいでそうはならなかったけどね」
「異なるタイヤのことを理解し、予選前に様々なコンパウンドでドライバーたちに十分な練習をさせ、なおかつ決勝用のタイヤを用意する。それがみんなの課題だ。そういうことをするのは面白いと思う」
ウイリアムズの車両パフォーマンス責任者であるデイブ・ロブソンは、予選で強制的に使用するタイヤを決めることへのフラストレーションを認めている。
「どうなるか様子を見なければならない」
そうロブソンはmotorsport.comに話した。
「正直なところ、何をするか選択する自由があったほうがいい。それが出来ない時があったとしても、少なくともそのチャンスはあったんだ」
「縛りが厳しくなるほど、何かをするチャンスは減っていく。でも、さっきも言ったように、どうなるかに関してはオープンマインドだよ。いずれ分かるだろう」
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