2024年の東京オートサロンでは、バイクメーカーとして名高いヤマハ発動機が初めて出展した。バイクの印象の強いヤマハが、何を狙って出展することになったのか話を聞いた。
今回、ヤマハが初出展にあたって選んだ展示車両は、同社が推進する小型低速EVプラットフォーム「YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPT」を用いたコンセプトモデル群。同プラットフォームは1~2人乗りの低速パーソナルモビリティでの活用を想定した、研究開発中の品となっている。
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これらのコンセプトモデル群のバッテリーに、バイク分野での競合相手でもあるホンダの「Honda Mobile Power Pack e:」を採用している点は、バイクファンからすると意外なところかもしれない。
そんな開発中のプラットフォームを用いたコンセプトモデル群を出展することになったきっかけや狙いについて、ヤマハの担当者は「我々は二輪メーカー色が強いので(これまで)出ることができなかったんですが、主催者側の方からこういった(コンセプトモデル)ものがあるなら、ぜひ出てみたらどうかと言われたのが理由のひとつです」と語っている。
「低速ですので、(ヤマハが)基本的にこういったユーティリティビークルのプラットフォームを持っているということもありました」
そう語るヤマハ担当者。実際、同社はゴルフ場で使われるカートなどでは9割以上のシェアを誇るなど、以前から強みを持っていた分野でもあった。
「そして、これからお客様に提供する低速のモビリティを作っていく上で、我々だけが提供を行なって、世の中のニーズにマッチするかどうかは難しいところもあります。そこで我々はプラットフォームを提供しましょうということになりました」
「今、話を進めているような会社さんと一緒に、アプリケーションまで作って提供しましょうということになっています。独りよがりに考えるのではなく、他のサービス系やメーカーさんなどと一緒になってやっていきましょうというのが我々の考えです」
「(ヤマハが)こういうのを作って、ディーラーさんに『どうだ』と持っていっても、それは異業種で難しいじゃないですか。ですが(協業では)元々やりたいというニーズを持ってきてくれているわけで、当事者として展開していただけますからね」
こうしたヤマハの協業の考えのもと、すでに開発が進められている車両が、今回展示されたコンセプトモデル群というわけだ。
安全性などの各種開発が必要なため、ヤマハはこれらのコンセプトモデル群について、まだ具体的な発売時期などが決まっているわけではないとしていたが、ゴルフ事業を展開するリゾートトラストとの協力で開発されているConcept350や、“緑”が特徴的なConcept451などは、すでにかなり完成品に近いようだった。
なおヤマハは今回、WGP(現MotoGP)で同社を象徴するカラーリングだった、黄色のストロボカラーをまとったホースライド型の4輪駆動モビリティも、このコンセプトモデル群のひとつとして出展していた。
担当者によると、このコンセプトモデルと共にケニー・ロバーツが駆ったストロボカラーのGPマシンを展示することも当初は考えられていたようだ。ただ展示コンセプトのブレを懸念したことから実現しなかったという。
今回バイクメーカーとしての顔はXSR125 ABSを1台展示するに留まり、小型低速EVメーカーとしての側面を押し出したヤマハ。EV化が加速する世界で、ヤマハのロゴをバイク以外でもより見かけるようになる時代も近いかもしれない。
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みんなのコメント
メンテナスが莫大な見積もり
その後にもう一つ購入するさえに
上司がホウレンソウしてきたので
料金も半端ないし、修理完了までもかなりのまちが
だったら、他にすれば
それで、他になったら
営業さんが青ざめたことがあったかも?
デモ、また喉元過ぎれば?
まあ、風船に入れるガスも爆上がり?