第86回ル・マン24時間耐久レースは6月17日、決勝レーススタートから12時間が経過し、折り返しを過ぎた。首位はマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車トヨタTS050ハイブリッドがリード。一方、セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組8号車トヨタTS050ハイブリッドはペナルティで遅れ、1分50秒前後の差がついている。
トヨタ悲願のル・マン24時間初勝利に向け、レースは半分を過ぎた。8時間を過ぎる頃まで7号車と8号車は僅差の争いが続いていたが、9時間を経過した0時06分、アクシデントが発生したときに設定される“スローゾーン”でのスピード違反があったとして、セバスチャン・ブエミがドライブしていた8号車に60秒ストップのペナルティが課される。
ル・マン24時間:可夢偉&一貴のトヨタがレースを牽引。ライバルに2周差つける
これで7号車とは2分前後のギャップがつくが、ブエミから交代したアロンソが駆る8号車はジワジワとそのギャップを縮めている。また、3番手を走る3号車レベリオンR13(トーマス・ローラン/マティアス・ベッシェ/グスタポ・メネゼス)とは4周の差がついており、まだトヨタのマッチレースの様相は変わっていない。4番手にはアンドレ・ロッテラー/ニール・ジャニ/ブルーノ・セナ組1号車レベリオンR13がつけており、実質的にLMP1の上位争いはこの4台に絞られている。
他のLMP1勢では、上位を争っていたSMPレーシングの17号車BR1が22時55分にポルシェカーブでクラッシュ。必死にピットに戻ろうとするも無念のストップ。また、チームメイトの11号車も序盤トラブルで遅れ、ジェンソン・バトンが乗り込みハイペースで走行するも、遅れはまだ大きいままだ。また、ドミニク・クライハマーがドライブしていたバイコレスの4号車CLM P1/01・ニスモも19時17分にLM-GTEアマの80号車ポルシェと接触。クラッシュしすでにストップしている。
混戦のLM-GTEプロクラスは、依然として92号車ポルシェ911 RSRがリード。91号車ポルシェが続いている。この2台を追う存在だった81号車BMW M8 GTEだったが、0時30分を過ぎたあたりでトラブルを抱えガレージで作業を強いられてしまう。現在3番手にはフォード・チップガナッシ・USAの68号車フォードGTが浮上した。
現在トップを走っているポルシェ勢だが、一方でアメリカチームの93号車はトラブルで25分の作業を強いられたほか、94号車はトラブルの修復成らずピットでレースを終えている。
LMP2クラスは、依然としてG-ドライブ・レーシングの26号車オレカが序盤からのリードを守り続けている。2番手にはパニス・バルテズ・コンペティションの23号車リジェ、3番手にはシグナテック・アルピーヌのアルピーヌA470が続いている。
レースはあと12時間。各クラスとも現在順位は落ち着きをみせているが、まだどう展開していくかは分からない。
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