ヒョンデ傘下のキアは10月21日、世界初のトライフューエルハイブリッド車『ニーロ・トライフューエル』をイタリアで発表した。この革新的な車両は、ガソリン、電気、そしてLPG(液化石油ガス)の3種類の燃料に対応している。
ニーロ・トライフューエルは、キアとウエストポート・フューエル・システム・イタリア/BRCとの長年にわたるパートナーシップにより開発された。既存のハイブリッド車をベースに、LPG燃料システムを追加することで実現した。これにより、キアのニーロシリーズに革新的で技術的に進んだ新製品が加わることとなったという。
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この新型車は、1.6リットルのスマートストリームGDIエンジンを搭載しており、90hpを発揮する。これに43.5hpの電気モーターを組み合わせることで、最大出力126hpを実現している。
走行時の操作性は従来のハイブリッド車と変わらず、ユーザーにとって使いやすい設計となっている。6速デュアルクラッチ式オートマチックトランスミッションを採用し、マクファーソンストラット式フロントサスペンションとマルチリンク式リアサスペンションにより、あらゆる走行状況で快適な乗り心地を追求する。
ニーロ・トライフューエルの大きな特徴は、その経済性にある。例えば、ビジネスバージョンの場合、42リットルのガソリンタンクと40リットルのLPGタンクを合わせて、複合サイクルで約1600kmの走行が可能となる。
デザイン面では、キアの「Opposites United(相反する調和)」哲学に基づいた動的かつエレガントな外観を採用している。自然からインスピレーションを得た色彩や素材、仕上げを取り入れ、未来志向の車両デザインを実現している。大型のCピラーは特徴的なブーメラン型のリアライトと融合し、空力性能の向上にも貢献している。
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