4ドアのグランドツアラー 8月発表予定
米国の新興自動車メーカーであるジンガー(Czinger)は、デビューモデルのハイパーカー、21Cに続く新型車を8月に発表する予定だ。
【画像】親子で運営する新興ハイパーカーメーカー【ジンガー初の市販モデル「21C」を写真でじっくり見る】 全35枚
ジンガーのCEOであるケビン・ジンガーと、その息子であり共同設立者でもあるルーカス・ジンガーはAUTOCARの取材に対し、新型車は4ドアの「ハイパー・グランドツアラー」で、「手に入れやすい」価格になると語った。
さらに、多くても「数千台」しか生産されない限定的なモデルであるとしている。ちなみに、21Cは80台のみの限定生産モデルだ。新型車のさらなる詳細は、来月ペブルビーチで開催される自動車イベント「コンクール・デレガンス」で発表される予定だ。
ルーカスは、「次のモデルは、発売されれば世界で最も高性能なGTカーになるでしょう」と語り、ケビンはこれに「ジンガーの将来の方向性を示すものになります」と付け加えている。
強力なV8ハイブリッド搭載か?
ジンガー初の市販モデルである21Cには、2.88L V8ツインターボエンジンに2基の電気モーターを組み合わせたハイブリッド・システム(合計出力1250ps)が搭載されているが、8月発表の新型車にもこれの派生型パワートレインが採用される可能性がある。
しかし、ジンガーによると、新型車は21Cとは「まったく異なる」モデルになるようだ。
IT企業としてスタートしたジンガーは、2030年までに「4~5台」の「ユニーク」なモデルを発売する計画を立てており、SUVや完全EVもその候補に挙がっているという。
ルーカスは次のように語っている。
「ブランドとして、ジンガーは世界で最も技術的に進んだクルマを作っています。しかし、あくまで最先端の高性能車や高級車に集中したいのです。規模を大幅に拡大することは望んでおらず、年間1万台程度(の生産に)とどめたいのです」
SUVや完全EVの投入も視野に
将来的なEVモデルの発売の可能性を問うと、ジンガー親子は明言を避けたものの、次のように述べた。
「わたし達にとっては今のところ、ハイパーカーや高性能スポーツカーには、強力なハイブリッド・システムが価格帯的にも最適です」
「しかし、将来的にもう少し低い価格帯で販売することを視野に入れたとき、EVの技術も活きてくるのではないかと思います」
SUVモデルについても、ルーカスは「検討しています。いくつかユニークなアイデアがありますが、まだ正式なものではありません」と述べるにとどめた。
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