アストンマーチンF1チームは、3月3日にバーチャルイベントを実施し、2021年シーズンを戦う新車『AMR21』を発表した。
昨年までF1に参戦していたレーシングポイントの名称を変更する形で、F1への参戦を再開するアストンマーチン。かつてF1に参戦していた際は、デイビッド・ブラウン・コーポレーション傘下にあった1959年~1960年の第7戦イギリスGPまでとごく短い期間。当時はあまり成功を収められなかった。
■F1新車”雑感”解説:メルセデスW12。エンジンカウルの膨らみの意味は?
だが、レーシングポイントは昨季コンストラクターズランキング4位を獲得しているチーム。コスト削減策として各チームは2020年マシンから多くのコンポーネントを今季のマシンに引き継ぐことになっているが、アストンマーチンはマシンの空力をアップグレードすることで、2021年は中団争いどころかトップチームに追いつくことを目標にしている。
公開されたマシンの画像を見る限り、エンジンカウルは昨年よりも細く絞り込まれている印象。カウル中央部分にメルセデスの新車W12と同様に目立つ膨らみがある。
また側面衝撃吸収構造体がサイドポッド開口部の下端に移動されている。正面から見るとサイドポッドがより丸みを帯びた形状となっており、空力や冷却系の最適化がされているようだ。さらにサスペンションやギヤボックスは、メルセデスの2020年仕様のパーツ供給を受けているため、そうした面でも戦闘力アップが見込めるだろう。
カラーリングは昨年から一変。タイトルスポンサーだったBWTのイメージカラーであるピンクから、アストンマーチンのレーシングマシンの伝統的なカラーリングである深い緑に変更されている。エンジンカウルには新たなタイトルスポンサーとなった米IT企業、コグニザントのロゴが掲げられているが、BWTは同チームへのスポンサードは続けており、AMR21に入れられたピンクのストライプはBWTを象徴するものだという。
アストンマーチンのF1復活には、イギリスの著名な自動車ブランドを復活させたいというカナダの実業家ローレンス・ストロールの思いが背景にある。ストロールはフォースインディアの資産を引き継ぐと、チーム名称をレーシングポイントに変更。そしてその後アストンマーチンの買収にも成功したことで”アストンマーチンF1”の復活も叶ったわけだ。
ドライバーには、新たに4度のF1王者であるセバスチャン・ベッテルが加入。ランス・ストロールのチームメイトとなる。ここ数年はフェラーリで苦しんでいたベッテルだが、新たな環境で復活を目指す。昨年は初のポールポジションを獲得するなど随所で速さを見せたストロールにとっても、ベッテルは良い指標となるはずだ。
なお3月4日にはチームの拠点に隣接しているシルバーストン・サーキットで、フィルミングデーを活用したAMR21の初走行が行なわれる予定となっている。
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