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驚異の新人ピアストリ、F1ルーキーイヤーは“波乱万丈”と回想。目線の先にはタイトル争い「数回の良い週末では王者になれない」

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驚異の新人ピアストリ、F1ルーキーイヤーは“波乱万丈”と回想。目線の先にはタイトル争い「数回の良い週末では王者になれない」

 F1でのルーキーシーズンを終えたマクラーレンのオスカー・ピアストリ。シーズン後半には1年目とは思えぬ活躍ぶりで周囲を驚かせたが、2023年シーズンはアップダウンの激しい「大きなジェットコースターのような1年」だったと振り返った。

 マクラーレンはオフシーズンの開発目標をクリアできず、ピアストリは戦闘力に欠けるマシンで、入賞に届かない苦しい状況で2023年のスタートを切った。しかしマクラーレンはシーズン中盤から段階的にアップデートを投入すると、メルセデスやフェラーリ、アストンマーチンらと上位を争うまでに戦闘力を高めた。

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 その後押しもあり、ピアストリは日本GPで3位表彰台に上がると、カタールGPではF1スプリントで優勝。決勝でも2位表彰台を掴んだ。

 最終戦を終えてドライバーズランキングではチームメイトのランド・ノリスに205ポイント対97ポイントと大差をつけられたものの、F1参戦1年目にして堂々のランキング9位となった。

「想像していたよりも大きなジェットコースターのような1年だったのは間違いないよ」

 ピアストリはそう2023年シーズンを振り返る。

「アップダウンがあることは分かっていたけど、序盤であれだけ落ちて、後半であれだけ上がるとは思わなかったよ!」

「でも本当に多くのことを学んだ。チャンピオンシップ争いを除けば、基本的にあらゆる状況を経験できたと思う」

「学びという点では良い1年になった。チームとしても、どうやって上位で戦うかという点で学びになったし、ワクワクするよ」

「僕ら(マクラーレン)としては、10年間も離れていたポジションなんだ。そういう会話を交わして、このシナリオを経験できるのは良いことだ」

「そして僕にとっては、キャリアの早い段階からトップで戦えるのは本当に光栄なことだ。F1キャリアを全うしても、僕がこの22戦で得たようなチャンスを得られない人たちもいる」

「だから、僕はそれにとても、とても感謝している。そして、こういうことがもっと頻繁に起こるような年が今後より多くなることを期待している」

 またピアストリは、戦闘力のあるマシンを開発したチームに感謝すると同時に、それを最大限に活かすことができたと強調した。

 今年の成績について誇りに思っているか、とmotorsport.comがピアストリに尋ねると彼は次のように答えた。

「間違いなく素晴らしいシーズンだった」

「チームがマシンを改良してくれなければ成し得なかったハイライトが沢山ある。だから彼らには多くの称賛を贈る必要がある」

「でも自分自身を褒めるために、そういう瞬間にも結果を残さなければならなかった」

「僕にとって最も誇らしい瞬間は、戦闘力のあるマシンで臨んだシルバーストーンだね。日本GPは最高のレースとはいかなかったけど、初の表彰台を獲得するには十分だった」

「そしてカタールGPにはこの1年では1度だけ、何かしらを勝ち取るチャンスがあった」

「僕らはなんとかしてそれを手にすることができた。僕としてはとても誇らしいことだ」

「いくつかトリッキーな週末もあったから、シーズン全体としてはまだまだ課題が残っているけどね」

「良い週末が1~2回あっただけではチャンピオンにはなれない。それはジュニアカテゴリー時代から分かっていることだし、良い週末を何度も繰り返す必要がある」

 ピアストリにとってのルーキーイヤーの締めくくりとなったアブダビGPでは、予選3番手から6位でのチェッカーとなった。

「クリーンなレースができて良かった」とピアストリは言う。

「接触やクレイジーなことがないレースは久しぶりな気がするよ! だからチームとして望んでいたほどの力は出せなかったのかもしれない」

「第1スティントも第2スティントも今季ベストではなかった。でも最終スティントはかなり強力だったと思う。まずまずの調子で終えることができたのは良かったね」

「もう少しペースが上がればと思っていたけど、マシンにはまだ弱い部分があるということは分かっている。このサーキットで僕らの弱点が露呈したね」

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