2021年F1第13戦オランダGPのフリー走行1回目が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2番手、セルジオ・ペレスは16番手、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは10番手、角田裕毅は20番手となっている。
1985年以来、36年ぶりの開催となったオランダGP。舞台となるザントフォールト・サーキットは、海沿いの砂丘の上に建設された1周4.259kmのコース。今回のグランプリ復活に際して、最終コーナーのバンクなど多くの改修が施された。それでもコース幅は狭く、エスケープゾーンはほとんどがグラベルと、古き良き時代の雰囲気を残したサーキットだ。
1週間前のベルギーGPから一転、この週末はずっと好天に恵まれるという予報だ。初日FP1も快晴。現地時間午前11時半の開始時点で気温19度、路面温度25度、ターン1で向かい風となるやや強い北風が吹いている。
開始後2分、ハードタイヤでコースインしたばかりの角田が、ターン10でスロットルを開けた瞬間にスピン。マシンにダメージはなく、すぐに周回を再開した。しかしガレージに戻ったあと、エンジンカウルを開けており、何らかの不具合が発生したのかもしれない。
セッション序盤はハードタイヤのフェルスタッペンが最速タイムを更新する展開だ。開始後15分、ターン1立ち上がりのコース脇にセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がストップ。「エンジントラブルだ」と伝え、自ら消火器を取りに行って、消火作業に当たった。ピットレーンの出口だったこともあって、セッションは赤旗中断となった。録画映像を見るとターン1のブレーキングですでに白煙が出ている。中断直前に、ランド・ノリス(マクラーレン)がミディアムタイヤでトップタイムを出している。
アストンマーティンのマシンに漏電の恐れもあったことから、車両撤去にかなりの時間を費やしてしまう。その間も計時は止まらず、40分近い中断を経てセッションが再開されたのは12時24分だった。残り時間はわずかに6分。コースインした18台のマシンは、全車がソフトを装着している。残り時間が限られているため、まずは一発タイムを試そうというのだろう。
このセッション最速は、1分11秒500のハミルトン。0.097秒差で2番手にフェルスタッペン、0.004秒の僅差でカルロス・サインツ(フェラーリ)が3番手。シャルル・ルクレール(フェラーリ)もチームメイトから0.022秒差で4番手に付けた。5番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)、6番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)。フェルスタッペン以外のホンダ勢は、ガスリー10番手、ペレス16番手。角田はガレージから出られず、ノータイムに終わった。
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