初開催となったフォーミュラE東京E-Prix。3月30日(土)に行なわれた決勝でジャガーのニック・キャシディは8位入賞を果たした。ただ19番手というグリッド位置から追い上げたことを鑑みると「優勝争いができたはず」だとして、予選での技術規定違反を悔やんだ。
日本でレースキャリアを積んだフォーミュラEドライバーのひとりであるキャシディ。日本・東京で初のフォーミュラEのレースということで、思い入れも人一倍だった。
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2回のフリー走行を6番手で終えたキャシディは、予選グループAでデュエル進出も可能なタイムを叩きだすも技術規定違反が発覚。ベストタイムが抹消されてしまった。
これによりキャシディは19番手で決勝を迎えることとなったが、ここから怒涛の追い上げ。他車のアクシデントもあり、ポイント圏内の8番手でフィニッシュを果たした。一時的に他車のペナルティにより7番手となったものの、裁定が取り下げられて8位が最終リザルトとなった。
「ラップは良かったしペースもかなり良かったから、ポールポジションを狙うチャンスがあったけど、失格になってしまった」
キャシディは予選をそう振り返り、レースペース自体では優勝を狙えたはずだと悔やんだ。
「レースは見ての通りクレイジーになったからかなり大変だった。接触があちこちであったから、自分のフロントウイングを守って、前に行こうとしていた。スピードでは2番目に速かったと思う。今回は優勝争いができたはずだから、ちょっと残念だ」
「でも同時に、特に予選後から入賞までリカバリーできた。それは良かったね」
そしてキャシディは次のように続ける。
「僕にはエネルギーがかなり残っていたけど、(周りの)レースペースも速かった。だからオーバーテイクがかなり難しかった。リスクを取りすぎたくもなかったし、19番手から入賞圏内に戻ったことも素晴らしい結果だ。今回は耐えるレースだった」
ディルイーヤE-Prixレース2を制したキャシディはポイントリーダーとして東京E-Prixに臨んだが、ポルシェのパスカル・ウェーレインが今回5位に入ったことでランキング2番手に後退した。
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