レッドブルが、2021年用のニューマシンRB16Bを発表した。このマシンはRB16”B”と、昨年型RB16のBスペックマシンであることが強調されており、その通りマシンの見た目の第一印象はRB16のままであった。
同チームのクリスチャン・ホーナー代表も、マシンの60%は昨年と同じだと語っている。
■レッドブル・ホンダF1、新車『RB16B』を発表。ホンダの“最後の挑戦”がついに始まる!
では実際にはどこに変更が加えられているのだろうか。細部を見ていくと、いくつか変わっているのが分かる。
外見上最も変わっているのはマシンのリヤ部分だろう。カウルの後端部には昨年の時点でも段が付けられるような形状となっていたが、その段がより鋭角になったように感じられる。この部分によってコクピット脇のハロ付け根付近を通った空気を、ディフューザー上に流す働きを狙っているように見える。
またリヤウイングのステーは、今年は1本になっている。昨年のRB16では、シーズンを通じて2本ステーの仕様を使っていた。しかしバーレーンGPの際に1本ステーをテストし、アブダビGPでは週末を通して使用……これを引き継いだ格好だ。
リヤサスペンションのレイアウトには、大きな変更が加えられた。これが外部から見える最大の変更……と言えるかもしれない。
RB16のリヤサスペンションは、プルロッドがロワウイッシュボーンの前後アームの間を通るような取り回しだった。しかしこのロワウイッシュボーンの角度が狭められ、前後とも進行方向に向けてほぼ直角と言えるような形状となった。その結果、プルロッドはウイッシュボーンの外側に配置されている。
今季はレギュレーションにより、フロアの面積が小さくなり、さらにリヤタイヤ前の部分に設けることができる空力パーツの配置が制限された。そのため、リヤタイヤとボディワークの間の空力処理は、ダウンフォースを確保する上でも非常に重要。レッドブルは空力的により効果的な位置に、ロワアームを配置した……ということではないだろうか?
なおリヤサスペンションに関しては、今季”最初の競技会”の時点で開発が凍結される予定になっている。
フロント部は、ほぼ昨年型と同じように見える。ケープの両端が下向きに曲げられ、モノコック下にトンネルを作るような形になっているもの同様だ。ただブレーキダクトの形状は、昨年のほぼ四角のモノから、その下部が削られた形状へと変更されている。この僅かな変更により、後方への気流の通り道を増やしたとは、考えすぎだろうか?
ホーナー代表は、デザイン時のデータと風洞実験の結果の相関関係について、その精度を上げることに注力してきたと語っている。その成果がどれほどのモノなのか、バーレーンで行なわれるテストでのパフォーマンスに注目したい。また、F1活動最終年となるホンダがどんなパワーユニットを投入してきたのか……打倒メルセデスを成し遂げる上でも、それが非常に重要な要素になることは間違いない。
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