6月29日、2024年F1第11戦オーストリアGPのスプリントが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップチェッカーを受けた。2位にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位にランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(アルファタウリ)は13位となった。
2024年シーズンは6大会が実施されるスプリントイベントの3戦目となった今大会。今季は新たなスプリント・フォーマットが導入され、金曜日に1回のフリー走行とスプリント予選。土曜日にスプリントレースと決勝レースのスターティンググリッドを決する公式予選。日曜日に決勝レースというタイムラインへと変わっている。
スプリントでアロンソを押し出したヒュルケンベルグに10秒加算ペナルティ。罰則ポイントも/F1第11戦
タイヤ交換義務のない24周のスプリント。タイヤ選択は全車がイエローのミディアム(C4)をチョイスした。なお、スプリント予選で19番手となったアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は、パルクフェルメ下でセットアップ変更を実施したことによりピットレーンスタートとなった。
現地時間29日12時(日本時間19時)開始の1周のフォーメーションラップの後、何らかの理由でエクストラフォーメーションラップ導入となり周回数は23周に減算された。気温29度、路面温43度、快晴のもと今季3度目のスプリントのスタートは切られた。
ポールシッターのフェルスタッペンがターン1のホールショットを守る一方、2番手ノリスと3番手ピアストリのマクラーレン同士のバトルが白熱。ターン3で2台はサイド・バイ・サイドとなるもここはノリスがポジションを守る。
2周目よりDRS使用可能となると、首位フェルスタッペンとノリスのギャップが一気に縮まる。今大会では3箇所のDRS区間が設定されており、DRSの後押しも得たノリスは果敢にオーバーテイクのチャンスを伺うが、フェルスタッペンも巧みなブロックラインを取り、ノリスの猛追を退ける。
しかし、5周目のターン3でノリスがフェルスタッペンのインに飛び込む。これでノリスが首位に浮上するが、続くターン4でインに差し込んだフェルスタッペンが首位奪還。さらにこの2台のバトルの間隙をついたピアストリがターン6の進入でノリスをかわし2番手に浮上、ノリスは3番手に後退となった。
これでフェルスタッペンへの挑戦権はピアストリの手に。ただ、11周目にはフェルスタッペンとピアストリのギャップは1秒以上に広がり、DRSを使えなくなったピアストリは、徐々にフェルスタッペンの背中から遠ざかる。
一方、14番手スタートの角田は序盤にフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)をかわして以降は13番手を走行。しかし、12番手のピエール・ガスリー(アルピーヌ)のペースには届かず、長きにわたりアロンソを従える展開に。
一時は2秒近く広がったピアストリとノリスのギャップは15周目には1秒以内にまで縮まった。中盤のペースはノリスにあったが、ノリスはなかなかピアストリを仕留めることができない。その間にフェルスタッペンはピアストリとのギャップを広げてクルージング状態に。
23周目を終え、フェルスタッペンがトップチェッカーを受けて今季3度目のスプリントを制した。4.6秒差の2位にピアストリ、3位にノリスが続いた。
4位ジョージ・ラッセル(メルセデス)、5位カルロス・サインツ(フェラーリ)、6位ルイス・ハミルトン(メルセデス)、7位シャルル・ルクレール(フェラーリ)、8位セルジオ・ペレス(レッドブル)までがポイント獲得。角田は13位で入賞には届かなかった。
続いて日本時間29日の23時からは、30日に行われる71周の決勝レースのスターティンググリッドを決する公式予選が行われる。
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