アルピーヌのエステバン・オコンは、今季のF1開幕5レースを終えて4度の入賞を記録するなど高い安定感を見せており、F1復帰を果たしたばかりのフェルナンド・アロンソを差し置いてチームを引っ張る存在となっている。この活躍はパドック内でも高く評価されており、アルピーヌは今季限りで満了となるオコンの契約について、既に延長する方向で交渉を進めている。
アルピーヌのCEOであるローレン・ロッシは先日オコンについて、「チームに残したいと思わせるだけの働きぶりをしている」と語っており、2022年は外部からドライバーを獲得する意向がないことを明らかにしていた。
■アルピーヌF1、オコンはメルセデスに返さない? 契約延長向け話し合いスタート
オコンはmotorsport.comに掲載されたこのロッシのコメントを受けて光栄に思うと語ったが、今は自分の仕事に集中しており、契約のことはマネジメントチームに任せているという。
「あなたたちの記事も見た。チームのボスからこういう良い言葉をもらうのはいつでも嬉しいものだ」とオコンは語った。
「今のところはコース上で自分がすべき仕事、つまりマシンから最大限の力を引き出し、改善のために何ができるか考えることに集中している」
「そういったことが上手くいっていれば、物事は良い方向に進むと思う。だからそうやって様子を見ることにするよ」
「現時点では何よりコース上でのことに集中している。そして僕のマネジメントサイドにそういった(契約関係の)仕事は任せている」
オコンは2016年にメルセデスのジュニアプログラムに加入し、彼のマネジメント業務は現在もメルセデスが請け負っている。彼は2016年にマノーからF1デビューを果たし、翌年からフォースインディア(後にレーシングポイント、アストンマーチンに改称)に移籍するなど、”メルセデス系”のチームを渡り歩いた。
2020年にはメルセデスのシートを手にする可能性もあったが、バルテリ・ボッタスが残留したためそれは叶わず、オコンはルノー(現アルピーヌ)に2年契約で加入した。
そして今季は序盤から安定した成績を残しており、開幕戦を除く4レースでアロンソを予選・決勝共に上回っている。
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