2018年F1ハンガリーGP決勝で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは6位入賞を果たした。
ガスリーは6番グリッドからウルトラソフトタイヤでスタートした。1周目を終えた段階で6番手を維持、序盤のマックス・フェルスタッペンのリタイアで、5番手に繰り上がった。14、15周目に上位陣がタイヤ交換を行ったため、ガスリーは一時3番手に上がり、その後、再び5番手を走行。26周目、ダニエル・リカルドにパスされて6番手に落ちた後、32周までスティントを引き伸ばしてソフトタイヤに交換。後続とのギャップを広げていたためにポジションを落とすことなくコースに復帰し、そのまま6位でチェッカーを受けた。
メルセデス、フェラーリ、レッドブル以外で周回遅れにならずに70周を走り切ったのはガスリーだけだった。ガスリーにとって2018年3度目の入賞で、今回の6位はバーレーンGPの4位に次ぐ好結果。これにより合計26点で、ロマン・グロージャンを抜いてランキング13番手に浮上した。
ホンダ田辺TD「マシンのパフォーマンスをしっかり生かして6位入賞。この勢いを後半戦でも維持したい」:F1ハンガリーGP日曜
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー 決勝=6位
6位でフィニッシュするなんて、最高の一日だよ! 昨日の予選もすごくよかったけど、今日はそれを上回る一日だった。
マシンの調子がものすごくよくて、戦略も申し分なかった。あとは僕が全力で戦うだけだったが、今日のコンディションではそれは簡単なことではなかった。最終的にうまくやり遂げることができてよかったよ。
この数戦、苦労してきただけに、チームにとってうれしい結果だ。中団で戦っていると、時にはチャンスが訪れる。そのときには必ずそのチャンスをつかまなければならないんだ。バーレーンとモナコに続いて今回チャンスをしっかりものにした。シーズン前半戦をいい形で締めくくることができたと思う。
いいスタートを決めて、序盤に(カルロス・)サインツを抜いた。その後は前があいた状態だったから、自分の走りに集中し、タイヤを長く持たせるために労わりながら走った。その結果、最高のレースになったんだ。
一番重要だったのはミスを絶対しないことだった。70周、限界ぎりぎりの状態で走り続けた。それは簡単なことじゃない。でも、8ポイントという貴重な結果を持ち帰るために、クリーンなレースをしつつ、できる限りプッシュして走ることを目指し、全力を尽くした。
■「この結果がホンダの意欲をさらに高め、パフォーマンス向上につながるといいね」とガスリー
(formula1.comのインタビューにこたえ)後ろのケビン(・マグヌッセン)からのプレッシャーがすごかったが、マシンが好調だったからプッシュし続けることができた。それで彼とのギャップを築けた。ハースがものすごく速いことは分かっていたから、全力で走った。単独で走っていたみたいに見えたかもしれないが、けっこう大変だったんだよ!
(自分より上にはメルセデス、フェラーリ、レッドブルだけなので)“Bクラス”での優勝といっていい。これよりいい結果を出すのは無理だったと分かっている。“Bクラス”のなかで周回遅れにされなかったのは僕だけだった。とてもいい気分だよ。
(STR13について語り)この3、4戦は苦しんだから、今回6位を獲得できたことに本当に驚いている。前回の週末はQ1落ちして、ウイリアムズの1台に負けたのに、今週末はウイリアムズを周回遅れにした。コースによってマシンがとてもよく機能する場合がある。本当に驚いたよ。でも、そういう時こそ、最大限のポイントを確保する必要があるんだ。
(ホンダのパワーユニット/エンジンについて聞かれ)今日は問題は全く起きなかった。僕らには高いポテンシャルがあり、彼らを前進させるだけの力があるということを証明し、彼らの意欲をより一層高めるためには、今日のような結果を出すことが最も効果的だと思う。サマーブレイク前ということもあって、皆にとって大きな後押しになるんじゃないかな。シーズン後半、彼らのパフォーマンスがさらに向上することに期待したい。
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