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ハミルトンが完勝でカタール初代ウイナーに。アロンソがF1復帰後初の105戦ぶりの表彰台【決勝レポート/F1第20戦】

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ハミルトンが完勝でカタール初代ウイナーに。アロンソがF1復帰後初の105戦ぶりの表彰台【決勝レポート/F1第20戦】

 11月21日、F1第20戦カタールGPの決勝が行われた。気温は26度、路面温度は31度。

 予選Q3最後のアタックで黄旗無視を犯したバルテリ・ボッタス(メルセデス)は3グリッド降格ペナルティで5番手、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はダブルイエローフラッグ無視で5グリッド降格ペナルティを受けて7番手からのスタートとなった。黄旗無視で審議となったカルロス・サインツ(フェラーリ)はスローダウンしていたとしてお咎め無しの裁定となっている。これによって2番グリッドはピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、3番グリッドはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)となった。

【順位結果】2021年F1第20戦カタールGP決勝

 Q3進出勢はメルセデスAMG勢とフェルスタッペン、サインツがミディアムタイヤでそれ以外はソフトタイヤ、予選11番手以下はミディアムが中心で後続のウイリアムズ勢とアルファロメオ勢、ミック・シューマッハー(ハース)がソフトタイヤを選択して決勝に臨む。

 スタートでポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)はイン側にけん制してトップでターン1に入ってリードを確保。ダスティなイン側のガスリーは加速が鈍く前には出られず、ターン4でアロンソがインを突いて2番手に上がる。フェルスタッペンはターン1でインから回って4番手に浮上し、ターン2入り口でアロンソの幅寄せを交わしつつ4番手をキープ。5番手ランド・ノリス(マクラーレン)、6番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、7番手サインツ、8番手角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)、9番手セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、10番手ランス・ストロール(アストンマーティン)と続いてスタートで大きく出遅れたボッタスは11番手まで後退する。

 ハミルトンはファステストラップを記録して後続を引き離し、2番手アロンソが後続を抑えるかたちとなるが、4周目のターン1でフェルスタッペンはDRSを使ってガスリーをパスし3番手に上がり、5周目のターン1ではアロンソも抜いて2番手に浮上。この時点でハミルトンとのギャップは4.1秒となる。後方ではペレスがターン1で角田のインに飛び込んでやや挙動を乱しながら8番手に上がる。

 ペレスは8周目のターン1でサインツのインを突いて7番手に浮上。ボッタスは9番手角田の後方に連なるDRSトレインのなかから抜け出すことができない。8周目のターン15でストロールがワイドになり、次のメインストレートでボッタスはDRSを使ってストロールと角田に並びかける。ストロールは9周目のターン1でアウトから角田をパスし、ボッタスはインに飛び込んで出口で前に出る。角田はこれで11番手に後退し、この周にピットインしてミディアムタイヤに交換する。ボッタスはさらにストロールも抜いて9番手に上がった。
 首位ハミルトンは高速コーナーで左フロントタイヤの磨耗をセーブしつつ、徐々にペースを上げてフェルスタッペンとの差を5秒以上に広げていく。3番手アロンソとの差はすでに20秒以上に広がり一騎打ちの様相を呈する。

 12周目のターン1でガスリーはノリスにパスされて5番手に後退。13周目にはペレスにも抜かれて6番手に下がりピットインを余儀なくされ、ガスリーは角田と同じくミディアムに換えて2ストップ作戦を採る。1ストップ作戦のボッタスは15周目のターン1でようやくサインツを抜いて7番手に上がり、17周目にはオコンも抜いて6番手へ。ペレスは16周目のターン1でノリスを抜いて4番手に上がった。

 フェルスタッペンは左フロントタイヤが限界を迎えてピットインしハードタイヤに交換。3番手アロンソの目前でコースに戻り、これを見てハミルトンは翌周にカバーで同じ戦略を採ってポジションをキープする。19周目にはペレスもピットインしハードに履き替えるが、1ストップ狙いの上位勢は動かない。ボッタスは苦戦しながらも23周目のターン1でノリスを交わして4番手に上がった。

 23周目にアロンソがピットインしハードタイヤに交換。ステイアウトするリカルドとペレスの前でコースに戻った。

 後方ボッタスとのギャップが20秒以上あるフェルスタッペンはハミルトンに揺さぶりをかけようとファステストラップを記録してギャップを7.5秒に縮めると、ハミルトンもこれに反応してファステストを更新し再びギャップを広げる。

 25周目にペレスがノリスを抜くと、ノリスはこの周にピットインしてハードに交換するがガスリーの後方でコースに戻る。27周目にフェラーリは2台同時にピットインしてハードタイヤに交換しサインツは角田の前に戻る。ペレスは29周目のターン1でアロンソのアウトに並びかけ、2ワイドで回ってターン2のインから前に出て4番手に上がった。

 これで首位ハミルトンに対して2番手フェルスタッペンは6.5秒、3番手ボッタスはその25秒後方、4番手ペレスはそこからさらに19秒後方で、その後に5番手アロンソ、6番手ガスリー、7番手ノリス、8番手オコン、9番手ストロール、10番手サインツ、11番手角田。しかしガスリーはあと1回のピットストップを必要とする。
 34周目、突然ボッタスの左フロントタイヤが限界を迎えてターン7でコースオフ。これでボッタスは周回遅れの14番手まで後退を余儀なくされる。これを見てフェルスタッペンはペースを抑えて安全策に切り替えた。上位2台ともに徐々にバイブレーションが出始めていると訴える。

 角田は34周目、ガスリーは35周目に2回目のピットストップを行い、それぞれハードとミディアムに換えて11番手と16番手に後退する。ガスリーはフレッシュなタイヤで追いかけるが、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)に迫りきれない。

 フェルスタッペンは安全策で41周目にピットインしてミディアムに交換。同じくペレスも41周目にタイヤ交換を行い、これを見て首位ハミルトンも42周目にミディアムタイヤへと交換して順位をそのままキープ。ペレスは7番手まで後退するがハイペースで飛ばして追い上げていく。

 ペレスは43周目にファステストラップを記録するが、ハミルトンはこれに対抗して45周目にファステストを再更新。46周目には1分25秒030でフェルスタッペンがさらにこれを塗り替えた。しかし両者のギャップはほとんど変わらず8秒台。

 ペレスは46周目にストロール、48周目にオコンをターン1でパスし、オコンは3番手アロンソのために必死の抵抗を見せるがペレスはターン4でアウトに並びかけるオコンを抑え切った。

 49周目にノリスがパンクを喫してピットイン。さらにジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)が左フロントタイヤを壊してピットインを余儀なくされ、直後にニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)も左フロントタイヤがショルダー部分で壊れてリタイアとなる。ボッタスはマシンのダメージが大きくリタイアを選択している。

 3番手アロンソと4番手ペレスから10秒後方に5番手オコン、6番手ストロール、7番手サインツ、8番手シャルル・ルクレール(フェラール)まではテールトゥノーズの争いだが、各車とも周回数は30周近くタイヤがいつ壊れてもおかしくない状態が続く。

 54周目にフェルスタッペンが1分24秒031のファステストラップを記録。その直後の55周目にラティフィのマシンを改修するためにVSC(バーチャルセーフティカー)が出される。ここでフェルスタッペンはピットインしてソフトタイヤに履き替えさらにファステストラップ狙いのアタックを行う。

 VSCはハミルトンが最終ラップ57周目のターン1に入ったところで解除され、ハミルトンは後続を大きく引き離してポール・トゥ・ウイン。フェルスタッペンは2位に終わったものの最終ラップにアタックをまとめて1分23秒196のファステストラップを獲得。そしてアロンソが3位でフィニッシュし105戦ぶりとなる表彰台を獲得した。4位ペレス、5位オコン、6位ストロール、7位サインツ、8位ルクレール、9位ノリス、10位ベッテルというオーダーでのフィニッシュとなり、アルファタウリは2ストップ作戦が失敗でガスリー11位、角田13位とノーポイントに終わった。

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