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世界に1台のブガッティ「ラ ヴォワチュール ノワール」がデリバリーへ。漆黒のワンオフモデルは邦貨で約14億円!

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世界に1台のブガッティ「ラ ヴォワチュール ノワール」がデリバリーへ。漆黒のワンオフモデルは邦貨で約14億円!

BUGATTI La Voiture Noire

ブガッティ ラ ヴォワチュール ノワール

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ブガッティが2年をかけて開発したワンオフ

ブガッティは2021年6月3日、1100万ユーロ(約14億6200万円)のプライスタグを掲げたワンオフモデル「ラ ヴォワチュール ノワール」が、いよいよ顧客の元へとデリバリーされると発表。2019年のジュネーヴショーでの発表以来、2年間の開発期間を経て、ついにモルスハイムのアトリエから旅立つ日がやってきた。

フランス語で“黒いクルマ”を意味する「ラ ヴォワチュール ノワール(La Voiture Noire)」を名前に冠するワンオフモデルは、かの名車タイプ57と深い繋がりをもつ。

ジャン・ブガッティが所有した“黒いクルマ”

タイプ57シリーズの中でも、わずか4台しか製作されなかったS/SC アトランティーク クーペは、ブガッティ史上で最も美しく、最も稀少なモデルと言われる。ちなみに1938年5月に完成した4台目、シャシーナンバー「57 591」はラルフ・ローレン氏のコレクションに収まっていることでも有名だ。

そして、2台目に作られた「57 453」はエットーレ・ブガッティの子息、ジャン・ブガッティ自身がオーナーであり、彼がこのクルマを常々「ラ ヴォワチュール ノワール」、すなわち“黒いクルマ”と呼んだというのはよく知られたエピソード。今回のワンオフモデルは、つまりこのクルマへオマージュを捧げた1台なのである。

ところで、4台のタイプ57 S/SC アトランティーク クーペのうち、現存しているのは3台。ジャン・ブガッティが所有した車両は、第二次大戦前に跡形も無く姿を消しており、以降、その消息はようとして知れない。自動車業界における最大の謎のひとつとされている。

税抜きの車両価格は1100万ユーロ

ジャン・ブガッティ生誕110周年を迎えた2019年、ブガッティが世界へ向けて発表したのが、ワンオフモデルのラ ヴォワチュール ノワールだった。プレミア時点ですでにオーナーは決定しており、税抜きの車両価格として1100万ユーロを支払った、との報がメディア上を賑わせた。

ジャン・ブガッティの類い希なる才が作り上げた傑作、アトランティーク。その情感豊かな美の造形を再解釈し、当時のテクノロジーや素材をアップデートした21世紀のアトランティークがラ ヴォワチュール ノワールなのだ、とブガッティは主張する。

優雅な姿態のグランドツアラー

ラ ヴォワチュール ノワールは無駄な要素やラインを一切排除したミニマリストだ。その後ろ姿には、視線を独占してしまう巨大なリヤウイングの一片も見当たらない。伸びやかなフロントセクションや迷いのない輪郭はもちろん、車両の中心、背びれのように一本伸びる特徴的なラインは見る者にアトランティーク クーペのそれを思い起こさせる。

バンパーはボディと一体化し、フロントウインドウにはサイドウインドウと連続性を持たせるなど、各部がすべて自然に繋がりあい、ひとつの塊に見えるようにデザインされているのも特徴。優雅で無駄のない姿態は、ハイパーカーやスーパーカーというよりも、グランドツアラーと呼ぶのが相応しいだろう。

ブガッティ初のワンピース型テールランプ

ヘッドランプは片側25以上の細かいライトエレメントで構成した複雑な構成。さらに、それぞれのセルが完璧にバランスするように設計された3Dプリント製のフロントグリルが繊細な表情を演出している。また、波打つ一本の線で繋がれたテールランプのデザインは、ブガッティにとって初の試みとなっている。

内装には、過去のモデルに敬意を表してハバナブラウンのレザーをチョイス。センターコンソールやドア部には磨きをかけたアルミ材を配置し、さらに走行モード切替スイッチは洗練されたローズウッド仕上げとした。

風洞からハンドリングまで広範なテストを実施

ワンオフモデルといえど、ラ ヴォワチュール ノワールは他のブガッティモデル同様、厳密なテストを経て開発された。専用のボディワークや冷却構造、ホイールはもとより、ホイールベースも延長しているためにベースのシロンとはバランスが異なり、完璧な調整が必要とされたという。広範なシミュレーションに続き、風洞実験、テストベンチ、そしてテストコースではあらゆる車速での試験走行を実施。2年を費やし、ハンドリングや安全性能まで、すべての領域で入念なテストが行われた。

ブガッティのデザインディレクター、アキム・アンシャイトはこう語っている。

「ラ ヴォワチュール ノワールは、長い道のりをドライブするには最高の“夢のクルマ”といえます。たとえばモルスハイムからミラノに行くような。完璧な美しさ、そしてパワフルなドライビングがまさしく融合したこのクルマは、すなわち自動車に対する愛の証なのです」

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