現在位置: carview! > ニュース > カー用品 > 歴代デリカを比べまSHOW Vol.4 84年式 スターワゴン2300ディーゼル4WD GLXエクシード!

ここから本文です

歴代デリカを比べまSHOW Vol.4 84年式 スターワゴン2300ディーゼル4WD GLXエクシード!

掲載 更新
歴代デリカを比べまSHOW Vol.4 84年式 スターワゴン2300ディーゼル4WD GLXエクシード!

こだわりの84年式GLXエクシード!

スターワゴン2300ディーゼル4WD

【風洞実験で空力性能が実証されたエアロ】クールと埼玉トヨペットがコラボした30系アルファード後期

GLXエクシードターボ【L038GW】

経年劣化で表面がカサカサになりがちな赤系のボディ色ウィーンレッドにも関わらず、その塗装面は新車同然と言っても過言でなく、周りの風景がくっき
りと映り込むほどだ。しかも、再塗装したのでなく35年前に発売された当時のままだというから驚くしかない。
実はこのスターワゴンのオーナーは、シャーウッドグリーンも所有する中西さん。20年間、車庫で眠っていた個体を見つけ出し、自らの手で5ヵ月もの時間をかけて各部の修理を行ない、見事に公道復帰を果たした。
「車庫保管で雨風をしのげたから内外装の程度はすごくよかったんやけど、まったく動かしてなかったんで走りに関する部分が完全にダメやった。エンジンはウォーターポンプから水が漏れてるし、ブレーキも固着。それ以外にクラッチやミッション、ステアリング周りまでひと通り直したんですよ」。
作業は大変だったけど、やりがいはあったという中西さん。不動車だったスターワゴンを再び走らせられるようになったのは、L型スターワゴンの変態的マニアである中西さんが純正パーツをストックしていたからだ。一見さんが飛びついて修理やレストアをしようと思っても、絶対に同じようにはいかない。それは、然るべきひとに引き取られたからこその結果なのだ。
中西さんが所有する2台のスターワゴンはともに最上級グレードGLXエクシードで、どちらも同じ84年式。外装の特徴としてフロントガーニッシュに3本の赤いラインが入り、リヤゲートにはグレード名を示す赤いエンブレムが装着される。もちろん、2台とも84年式というのは決して偶然ではない。中西さんいわく、「実はこれ以外に79年式や83年式、85年式と前後の年式にも乗ったんやけど、84年式が一番よかった。というか84年式以外には興味がないかな。エンジンはガソリンよりもディーゼルターボやね」とのこと。各年式のL型デリカを実際に所有して乗り比べたオーナーが言うだけに、その言葉は重く、説得力がある。
これまでホンダのエスから60年代のアメリカ車、さらに空冷ビートルまで幅広くクルマ趣味を楽しんできた中西さんだが、「自分がこれ以上好きになれるクルマは、もう出てこないと思う」というほどL型デリカスターワゴン4WDに惚れ込んでいる。好きになるのに理由などいらないのを承知の上で、「L型デリカのどこが好きか?」という愚問を投げかけたら、乗り味が自分の感覚に合っている、同じクルマとすれ違うことがない、パーツ供給が安定しているという3つを挙げ、さらに「そういったことをトータルで考えるとL型デリカが一番」と付け加えてくれた。
極上にも程があるL型スターワゴン4WDを2台も飼うオトコ。中西さんには、ぜひとも“変態スターワゴン乗り”という称号を差し上げたい。


フロントガードバーに固定されたスペアタイヤがいやでも目に入る運転席からの独特な眺め。全長4.2m強のボディは四隅の見切りもよく、非常に取り回ししやすい。インパネ周りはシンプルなデザインで機能的。サイドウインドウは手巻き式となる。

上級グレードのシートにベロア生地を使うのは初代スターワゴンからの伝統。前席の間にはスピーカーとイヤホンで2つの異なる音楽ソースを楽しめるマルチサウンドコンポが標準装備される。

2列目シートは両側アームレストを備えたセパレート式で、3列目へのアクセスを考えて右側にオフセット。背もたれを前に移動することで3列目との対座が可能になる。シート脇には通常時と対座時、それぞれ用に2点式シートベルトが2組用意されていることに注目。

オプション設定されていたデュアルエアコン用操作パネル。後席のみでON/OFFと風量切り替えが可能となっている。その右側には、マルチサウンドコンポのイヤホンジャック、ソース切り替えスイッチ、ボリュームダイヤルなどが並ぶ。

ホイールは3代目デリカP25W純正15インチを装着。オリジナル14インチでは当時あったオフロードタイヤのサイズがすでに存在しないため、泣く泣くインチアップすることに。タイヤは215/75R15サイズのBFグッドリッチオールテレーンT/A K02を組み合わせる。

リヤゲート左側に装着されたグレード名を示すエンブレム。赤いエクシードのエンブレムは84年式だけで、85年式ではリヤクォーターのステッカーに代えられる。

シャーウッドグリーンとの2台持ち色違いでこちらもオリジナルを維持

「ホンマは売りたくないんやけど、クルマを何台も持っててもすべてに同じように愛情はかけられんでしょ。これだ! と思える1台シャーウッドグリーンのL型に乗れればいいから、もし本気でほしいと思うひとがいるならウィーンレッドは売ってもいいかな」と中西さん。興味があるひとはマニアックスカーズ編集部maniaxcars@sun-a.comまでメールを。

SPECIFICATIONS
●車両型式:L038GW
●全長×全幅×全高:4240×1695×1975mm
●ホイールベース:2200mm トレッド(F/R):1390/1365mm
●車両重量:1600kg
●エンジン型式:4D55
●エンジン形式:直4SOHC+ターボ
●ボア×ストローク:φ91.1×90.0mm 排気量:2346cc 圧縮比:21.0:1
●最高出力:96ps/4200rpm 最大トルク:19.5kgm/2500rpm
●トランスミッション:5速MT
●サスペンション形式(F/R):ダブルウィッシュボーン/リーフリジッド
●ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ドラム
●タイヤサイズ:FR195SR14

デリカパーフェクトブック 2019年11月11日発売号 より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]

こんな記事も読まれています

中国IT大手のテンセントとトヨタ自動車が戦略提携
中国IT大手のテンセントとトヨタ自動車が戦略提携
レスポンス
テスラが日本で全車30万円一律値下げ! 補助金が制限されるもお買い得度ではモデルYが圧倒!!
テスラが日本で全車30万円一律値下げ! 補助金が制限されるもお買い得度ではモデルYが圧倒!!
THE EV TIMES
日産の「NissanConnect」とパナソニックの「音声プッシュ通知」が連携…音声通知で新たな価値を創造
日産の「NissanConnect」とパナソニックの「音声プッシュ通知」が連携…音声通知で新たな価値を創造
レスポンス
ビモータが2025年からSBKに復帰。カワサキZX-10RRのエンジンを使用も、ライムグリーンのKRTは今季限りに
ビモータが2025年からSBKに復帰。カワサキZX-10RRのエンジンを使用も、ライムグリーンのKRTは今季限りに
AUTOSPORT web
【MotoGP】クアルタラロ、ヤマハの復活に向け「ファクトリーの延長線上にあるサテライト確保が重要」
【MotoGP】クアルタラロ、ヤマハの復活に向け「ファクトリーの延長線上にあるサテライト確保が重要」
motorsport.com 日本版
新型「セダン」2台×「SUV」2台 日産がコンセプト4車種相次ぎ発表 北京モーターショー
新型「セダン」2台×「SUV」2台 日産がコンセプト4車種相次ぎ発表 北京モーターショー
乗りものニュース
日産、北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカー4車種を公開
日産、北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカー4車種を公開
レスポンス
【ホンダ】バイクミーティングイベント「HondaGO BIKE MEETING 2024」をモビリティリゾートもてぎで6/2に開催!
【ホンダ】バイクミーティングイベント「HondaGO BIKE MEETING 2024」をモビリティリゾートもてぎで6/2に開催!
バイクブロス
ガガガガ、ズサーッ 島内最長トンネル貫通の瞬間 2年遅れも洲本バイパス全通へ向け
ガガガガ、ズサーッ 島内最長トンネル貫通の瞬間 2年遅れも洲本バイパス全通へ向け
乗りものニュース
メルセデスベンツ GLCクーペ、PHEVモデルを追加…EV走行距離118km
メルセデスベンツ GLCクーペ、PHEVモデルを追加…EV走行距離118km
レスポンス
新しくもどこか懐かしい? 「愉しむためのBEV、時代が変わる予感」 ヒョンデ・アイオニック5N
新しくもどこか懐かしい? 「愉しむためのBEV、時代が変わる予感」 ヒョンデ・アイオニック5N
AUTOCAR JAPAN
フェルスタッペン陣営との交渉を仄めかすメルセデスF1に対し、レッドブル代表は不満「チームのことに時間を費やすべき」
フェルスタッペン陣営との交渉を仄めかすメルセデスF1に対し、レッドブル代表は不満「チームのことに時間を費やすべき」
AUTOSPORT web
ポルシェ964型「911」が2億円オーバー!!「シンガー」が手掛けたレストモッドは「911カレラRS 2.7」のオマージュでした
ポルシェ964型「911」が2億円オーバー!!「シンガー」が手掛けたレストモッドは「911カレラRS 2.7」のオマージュでした
Auto Messe Web
ホンダ オデッセイ【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
ホンダ オデッセイ【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
GAERNE/ガエルネのオフロードブーツ「Gアドベンチャー」がジャペックスから発売!
GAERNE/ガエルネのオフロードブーツ「Gアドベンチャー」がジャペックスから発売!
バイクブロス
悪天候のNZ初開催地で地元の英雄ハイムガートナーが初勝利。ブラウンも僚友を撃破/RSC第3戦
悪天候のNZ初開催地で地元の英雄ハイムガートナーが初勝利。ブラウンも僚友を撃破/RSC第3戦
AUTOSPORT web
アジアン・ル・マン・シリーズの2024/25年カレンダーが発表。3カ国で計6レースを開催へ
アジアン・ル・マン・シリーズの2024/25年カレンダーが発表。3カ国で計6レースを開催へ
AUTOSPORT web
メルセデスF1、2026年のフェルスタッペン獲得を計画か。マネージメント陣との交渉を示唆
メルセデスF1、2026年のフェルスタッペン獲得を計画か。マネージメント陣との交渉を示唆
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村