MotoGP開幕戦カタールGPで、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は11位フィニッシュ。依然としてヤマハが苦しんでいることは明らかだが、その差は「これまで以上」だとクアルタラロは語った。
苦戦中のヤマハはライバルチームからもスタッフを引き抜くなど、今シーズンこそ復活を目指してきたが、開幕戦はその甲斐なく苦戦に喘いだ。
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スプリントレースを12位で終えたクアルタラロは、決勝でも11位。ポイントこそ獲得したが優勝したフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)からは17秒差をつけられてしまった。そしてチームメイトのアレックス・リンスはヤマハデビュー戦16位と、ポイントを獲得できなかった。
クアルタラロは開幕戦を終えた時点で、ヤマハの現状についてコメント。ライバルと比較して、かなり厳しいポジションに置かれていると語った。
バイクが史上最悪かどうかと尋ねられたクアルタラロは「今のレベルを比較すれば、イエスだと思う」と答えた。
「僕らは改善しているから、そう答えるのは難しいけどね。だけど僕たちのバイクのレベルを他と比べると、これまで以上に離されているのは本当のことなんだ」
「昨年よりも前進している。少し改善して昨年より速くなっているんだ」
「でも、ヨーロッパ勢と僕たちとの間にあるギャップは、これまで以上に大きくなっている。ホンダもそうだ。今日の僕らは何かを欠いていると感じたし、彼ら(ホンダ)も苦戦していた。でも、今日は僕らのほうがもっと悪かった気がする」
そしてクアルタラロは母国フランスメディアに対して「正直、僕ら日本の6台のバイクが別のチャンピオンシップを戦っているように感じると感じる。こんなに後ろにいるのは変な感じだ」とも語っていた。
なおカタールGP決勝の内容については、より攻撃性の低いエンジンマップを使うことで、懸念していたタイヤの消耗には対処できたと説明した。一方でこの選択は、ヤマハの弱みを強調してしまうことにもなったという。
「基本的に1周目から最後まで全く違うエンジンマップを使っていた。よりパワーを少なくして、タイヤをセーブするためにスロットルにかなり気を使った」
「でもそうするのは本当に難しかった。どうやって最後に1分53秒5を出したか分からないほどだ」
「問題は、僕らの1周目のポテンシャルが低いということもあった。前にいる他のライダー達と同じほど速く走れていないんだ」
「素晴らしいスタートを切ることができたし、序盤はアレイシ(エスパルガロ/アプリリア)や(GASGASのペドロ)アコスタの後ろにつけていたと思う」
「でもかなりの加速を必要とするロングコーナーが、僕らの弱みになっているんだ。そういうのは2021年に僕らがドゥカティを引き離していた強みだったはずなんだ」
「だから、どうして僕らがそのタイプのコーナーで遅くなっているのか、その理由を自問しているんだ」
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