新車試乗レポート [2023.08.04 UP]
【トヨタ アルファード/ヴェルファイア】完成度の高さには脱帽せざるを得ない
文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス
【2023年6月】中古ミニバン人気ランキングTOP20 みんなが注目するモデルはどれだ?
4代目となるアルファードとヴェルファイアが登場した。コンセプトは「快適な移動の幸せ」だそうだ。つまり、大きく手が入ったのはハードウェア。パワー、ハンドリング、乗り心地、それとドライブフィーリングといったところを進化させた。
モデルラインアップを拡充し、走行環境や価格帯など幅広いニーズに対応
アルファード エグゼクティブラウンジ E-Four ハイブリッド
見た目はどうかというと、いわゆる正常進化。売れているモデルだけに大きくイメージチェンジすることを拒んだ感じだ。これはいい傾向だと思う。通常フルモデルチェンジでチーフエンジニアが代わると前モデルのデザインの方向性を変えたがるが、そうはしなかった。グリルやヘッドライト、ボディ細部にこだわりを注入しているが、全体像はキープされる。まぁ、この手のクルマで大掛かりな変更はできないのは確かだが、これ以上サイズを膨らませずにキャビンの居住性を向上させたのは立派だ。その意味からも全長4995mm、全幅1850mmが維持される。
アルファード エグゼクティブラウンジ E-Four ハイブリッド
パワーソースはアルファードだけに2.5リッターガソリンエンジン車を、ヴァルファイアだけに2.4リッターターボのガソリンエンジン車を用意し、両車共通ユニットとして2.5リッターエンジンとモーターを組み合わせたシリーズハイブリッドをカタログに載せた。それぞれにFWDと4WDをラインナップするのは価格帯を広げる作戦だろう。走行環境と価格であらゆるニーズに応えている。ヴェルファイアに“Zプレミア”を設定したのもそんな理由。ヴェルファイアらしく、19インチのタイヤとブラックに化粧されたボディパーツを求めている人は一定数いそうだ。
アルファードの新車情報を見る
ボディ構造の見直しにより快適性とクルマとの一体感が向上した
ヴェルファイア Zプレミア FF 2.4ターボ
では走らせた印象だが、総合的にクルマとしての完成度が高い。
それは堅牢なボディ剛性を手に入れサスペンションのセッティングに自由度を持たせているからだ。具体的には環状構造を至るところに採用したり、ボディサイドのストレートロッカーとリアのアンダーボディをつなげたりしている。TNGAのKプラットフォームをベースにとことん手を加えた感じだ。サスペンションは取り付け剛性の強化に勤しみ、リアは従来比30%アップしたそうだ。フロントにはタワーバーも備える。プレゼンテーションによると、特にヴェルファイアには専用のチューニングが施されているらしい。
ヴェルファイア Zプレミア FF 2.4ターボ
こうした影響はあらゆるシチュエーションで垣間見られる。加速やブレーキング、コーナリングなどがそうだが、特に高速道路では顕著で、こうしたシーンでのボディのたわみは少ない。これだけのキャビンを持ちながらステアリング操作に対する一体感は強いのだ。
きっとしばらく走っていると運転しているのがミニバンであることを忘れてしまうかもしれない。
新型ヴェルファイアの車体構造。色のついている部分が強化部品
乗り心地については17インチに軍配
乗り心地は圧倒的に17インチがいいので、がんばって19インチを買う必要はないだろう。特にリアに常に人を乗せる場合は17インチだとクレームは少ないはずだ。今回はリアシートに乗せてもらい高速道路を走ったのでそれを強く感じた。
リアシートで感じたのはシート自体の作りの良さもそう。目指したのは面圧の均一化で、その方が疲れにくいというデータがあるそうだ。よって、ウレタンの形状、素材を見直しかなりの時間をかけて完成させたという。先代では時間的な制限であきらめた技術だけにそこに対する説明は雄弁だった。
新型ヴェルファイアのシート構造
運転支援システム「PDA」の進化に感心
運転支援システムではPDA(プロアクティブ・ドライブ・アシスト)が大きく役に立つ。これは街中では歩行者や自転車が急にクルマに寄ってくるのを先読みして減速したりハンドルを切るのだが、高速道路では前走車の加減速に対応してくれるのが便利。少し近づきすぎるとまるでACCのように車間をとってくれる。と、ここまではノアやボクシーにすでについているので多くの人は知っているだろう。が、プリウス以降はオーバーステアを見込んでパワステを重くするなどの機能が追加された。その意味でPDAは今後トヨタ車の主力装備なることは予想される。
この他ではスーパーロングオーバーヘッドコンソールなるものを褒めてあげたい。これはリアシートに乗って気づいたのだが、かなり機能的。スライドドアとガラスの開閉やイルミネーション、サイドサンシェード云々のスイッチが集約されている。サングラスなどの小物入れもあった。と同時に、その左右にあるルーフシェイドに驚いた。通常前後に動くものが真ん中に大きなコンソールがあるため左右分割に横に動くのだ。これは出来てるモノを見れば「そうそう」と思うかもしれないが、アイデア勝ちだと思う。リアシートに乗る人の快適さを徹底的に考えた結果だろう。素晴らしい。
といったのが新型アルファードとヴェルファイアの試乗だが、こうなるとロングドライブに出かけたくなる。どうせなら片道500キロ以上走って新型の精度の高さを体感してみたいと思った。要するにそれぐらい期待していい出来栄えである。
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みんなのコメント
興味ないなら見なければいいのにww
わざわざ貴重な時間を使ってコメントするなんてみんなアルヴェルが大好きだね。
小学生が好きな子をいじめる心理かな。