バルテリ・ボッタスは、来季2025年もキック・ザウバーに「留まることができる」という確信をより深めている。
チーム内で上層部が交代したことにより、彼は現在のチームとの交渉を再開している。また彼は、7月末までアウディのF1プログラムを運営していたアンドレアス・ザイドルとオリバー・ホフマンのふたりが、ドイツメーカーの将来の計画をボッタスから遠ざけていたことを公に認めた。
キック・ザウバーはフリー走行にシュワルツマンを選出。高い評価をしていたビノットの下でのF1デビューに繋がるか
今週末、F1オランダGPが行われているザントフォールトでボッタスは次のように説明した。「マッティア(・ビノット)がこのチームで仕事を始めたので、状況はかなりリセットされた感じだ。コミュニケーションについても新しい明確なポイントがあるしね。僕たちはスパの後で手短に話をし、今週も話し合いを続けた」
ボッタスは元フェラーリF1代表のビノットと仕事をするのは初めてだが、「彼は僕のことを少しだけ知っているし、今ではお互いをもっとよく知るようになった」と語る。「僕がメルセデスにいて彼がフェラーリにいたときはライバルだったけれど、彼は僕に敬意を持っているようだ。僕も彼を尊敬しているから、そのことが話し合いのよい出発点になっている」
お互いに尊敬しているという言葉からボッタスが以前のアウディF1の上層部からどう扱われていたかという話につながったが、彼は自分が感じた扱いについて隠すことはしなかった。
「この半年ほどは、自分が(チームにとって)最優先事項ではないと感じられた。実際、僕の前にひとりの契約者(ニコ・ヒュルケンベルグ)がいて、さらにチームや経営陣は何人かのドライバーとあらゆる選択肢を検討していた。だからコミュニケーションはほとんどなかった」
「でも、今は少し違う感じがする。明確なリセットがあり、今では誰が何をしているのか、トップに明確な体制がある。それは前進するにあたってポジティブなことだと思う。そして、マッティアは非常に大きな成功を収めたチームから来ている。彼は、優れたチームが本当に必要としているものを理解している。それはこのチームの将来にとってよいことだと思う」
このように語ったフィンランド人ドライバーにとって重要なのは、「アウディのプロジェクトと彼らの投資、そして彼らが近年実際に何をしているのかを知れば知るほど、自分もその一部になりたいと思うようになる」ということだ。
「この半年よりも直近の2週間のほうが、より多くのことを知ることができた。だから、遅かれ早かれ成功するプロジェクトになるだろうという確信が、ますます強くなっている」
カルロス・サインツ(フェラーリ)がウイリアムズとの契約を選んで移籍市場から抜けたことで、ボッタスは自身がザウバーに残る可能性が高まったことを認めており、次のように語った。「市場のドライバーがひとり減るということだから、現在の僕にはおそらくもっと大きなチャンスがあると思う。それが今のところの僕たちの状況だ」
「アウディがF1に参入する発表が行われて以来、僕の優先事項はアウディのプロジェクトに参加することだ。僕はつねにそのプロジェクトへの関心を示していた。もちろん、最終的には彼らが決定を下すが、彼らは間違いなくすべての選択肢を評価しているし、当然そうあるべきだ。僕は強い立場にいるはずだと想像している。もちろんそれはマッティアのおかげだし、先ほど言ったように僕たちは互いに尊敬し合っているんだ」
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