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【楽しく上質な純EV】ポールスター2へ試乗 407psで航続距離469km 前編

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【楽しく上質な純EV】ポールスター2へ試乗 407psで航続距離469km 前編

テスラ・モデル3のライバル

text:Matt Saunders(マット・ソーンダース)

【画像】ポールスター 比較 モデル3とリーフ 全91枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


最新の純EV、ポールスター2が目の前にある。ふと、もとサッカー・イングランド代表監督だった、スウェーデン人のスヴェン・ゴラン・エリクソンを思い出してしまった。クルマとは関係のない始まりだけれど。

イングランドで最も古いサッカー・クラブの1つに、ノッツ・カウンティFCがある。選手としてはさほど活躍しなかった彼だが、そのマネージャーもしていた経歴がある。

もちろんポールスターは、溢れるほどの予備資金が手もとにあったり、無責任な戦略で事業を進める会社ではない。当時のノッツ・カウンティFCのように。しかし、影響力は彼並みに強そうだ。

ポールスター社のデザイン・チーフは、マクシミリアン・ミッソーニ。ポールスター社のCEO、トーマス・インゲンラスも、デザイナーとしてAUTOCARのアワードを受賞し、幹部レベルにまで昇格した実力者でもある。

ミッソーニは、自らの仕事には自信がある。テスラ・モデル3のライバルとなる、ポールスターの新モデルに対し、明確な考えを持っている。

「このクルマは、ボルボのコンセプトカーとしてデザインされたものでした」 と以前のインタビューで話していた。確かに、ボルボのコンパクト・サルーンの方向性を探った、コンセプト40.2との関係性を感じ取れるルックスだ。

「トーマスとわたし(ミッソーニ)が、コンセプト40.2を見ていたとき、ほかのボルボ・ファミリーとは異なるデザインだと気づいたのです」 ボルボの量産モデルは手掛けていないミッソーニだが、ポールスターへ発展するクルマを生み出したのだった。

従来のクルマとは異なる新鮮なデザイン

限定生産の高性能ハイブリッド・クーペ、ポールスター1も存在する。だが、この「2」は純粋なポールスターとして、初の量産EVとなる。

ポールスター2は、テスラ・モデル3と同等の価格とボディサイズを備えた、比較的コンパクトなサルーン。アウディやBMW、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンなどのブランドから、顧客獲得も狙っている。

ボディはやや背が高く、洗練された幾何学的なプロポーションを備える。とても新鮮味のあるデザインで、テスラやボルボ、メルセデス・ベンツといったクルマとは、明らかに異なる雰囲気を放っている。

都市的でロボット風だと、ミッソーニは表現している。グラスエリアの形状はバイザーのようにクルマを囲み、ボリューム感は直線的でボクシーだ。

カーブを描く面構成で、スリムなプロポーションのテスラに対抗するようなデザインでもあるる。ミッソーニは、テスラと真逆のデザインにすることは、意識していないと話しているが。

インテリアも、見た目同様にモダン。滑らかな面構成の中に、整然と詰め込みすぎることなく、操作系がレイアウトされている。2019年のお披露目の時に多くの話題を集めた、環境へ配慮した素材を用いた、ベジタリアン・インテリアだ。

環境に配慮した素材のインテリア

従来の自動車のインテリアと比較して、一般的なプラスティック製部品の使用量を大幅に減らしている。そのかわり、リサイクル素材や環境負荷の小さい素材など、ブランドが地球に優しいと認めた材料を積極的に用いている。

そんな草食系インテリアは、表面の仕上げや見た目も、見慣れたものとは異なる。安っぽいわけでもなく、不快さを感じるものでもない。

実際に触れてみると、思いのほか硬かったり、厚みが薄かったりする。眉を上げて驚く人もいるだろう。それでも基本的には、ポールスター2の知覚品質は良好だ。

ドライビング・ポジションも、普通のサルーンとは異なる。着座位置はかなり高いが、グラスエリアの位置も高く、包まれ感がある。座面が高いということに、すぐには気づかないかもしれない。

ポールスター2の車内空間は、広々といえるほどではない。少なくとも、平均的な身重の大人4人が、充分快適に過ごせる広さはある。

運転席に座ると、シンプルなモニター式のデジタルメーターと、テスラ風ともいえる、縦長のインフォテインメント・システム用タッチモニターが目に入る。システムはアンドロイド・ベースのスマートフォンと完璧な連携が取れ、扱いやすい。

アップル・カープレイにも、2021年には対応する予定だという。

この続きは後編にて。

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