8月3日、WRC世界ラリー選手権第9戦フィンランドの競技3日目はSS12~19が行われ、ラリー・フィンランド連覇を狙うオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位に浮上した。総合2位はフィンランド人ドライバーのエサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)、デイ3を首位で迎えたヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が3番手となっている。
■トヨタ
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合首位
「本当に良い1日だった。朝はみんなが思い切り攻めていたので、競争は本当にし烈だったね」
WRC:トヨタのトミ・マキネン代表、2台のアクシデントに「状況をしっかりとコントロールできたはず」
「そのような状況で、首位を争うライバルチームの選手に少し差を築くことができたのは、午後のステージで彼がとても速くついていくのが大変だったことを考えると、良かったと思う」
「ヤリスWRCは非常に調子が良く、とても快適にドライブすることができた。路面が荒れていたところではやや用心して走ったが、スムーズでハイスピードなセクションではとても運転が楽しく、良いリズムで走ることができたんだ」
「充分なアドバンテージを築くことができたとは思うけど、まだ戦いは終わってはいないので、しっかりと集中して臨む必要があるね」
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合3番手
「今朝は素晴らしいスピードがあり、クルマのフィーリングがとても良かったので、チームメイトと首位を競っていた」
「しかし、カカリスト(SS14)の右コーナーにオーバースピードで進入し、コーナリングラインが膨らんで側溝に落ち、大きな石に当たってしまった」
「午後のステージはミスが許されない状況だと理解していたので、リスクを冒さず余裕のある走りを心がけたよ。ライバルはスピードをさらに上げる余裕があったようで、対抗できなかった」
「良いリズムを見つけられなかったことを少々残念に思う。しかし、何よりもポイントの獲得が重要だ。明日、表彰台に立つことは、自分だけでなく、チームにとっても非常に重要なことだからね」
●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイリタイア
「ラリー序盤の戦いは本当にすごく、今朝も戦いを楽しんでいたんだ。非常に良いリズムで走ることができ、とにかくクルマは最高でした」
「しかし、カカリストの5速で曲がる高速右コーナーで、タイヤが道の外側にはみ出してしまった。通常ならそれほど大きな問題にはならなかったと思う。だけど、予期せぬことに側溝に大きな石があり、本当に驚いたよ」
「僅差の戦いが続き、みんながチームのためにベストを尽くしていたので、クルマを止めなければならなかったのは本当に残念だし、がっかりしている」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合7番手
「全体的にフィーリングがずっと良く、よりポジティブな1日だった。もちろん、路面の掃除役を務めることで状況は完璧から程遠いものになったけれど、僕たちは楽しもうとしていたし、可能な範囲のなかで戦っていた」
「昨日は多くの時間を失ってしまった。誰もが本当にハードにプッシュしているから、僕たちはひとつのステージ結果よりも、チャンピオンシップ全体に目を配らなければならない」
「今日はこれ以上のことはできなかったと思う。わずかに残念だった唯一のことは、午後の走行の終盤でリヤに少しダメージを負ったことだ」
「望む順位にいないとしても、どこを改善できるかということを受け入れ、この週末にできるところで挽回していかなければならない」
●クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合6番手
「昨日に比べると苦戦するところがあった。主に道幅の狭いセクションで、自信が欠けていたんだ。これほど安定したマシンに乗ったことがないから、全力を出すことに慣れるのに時間がかかっている」
「SS17は今日の特別なハイライトになった。ステージでやり残したことは1ミリもない。僕のキャリア全体のなかでも最高のステージのひとつだったと思う」
「それでも、残念ながらそれほどポジティブな形で1日を終えることはできなかった。最後のステージに向けてマシンの車高を低くしたが、予想よりもコンディションが荒れていて、少しタイムを失ってしまったんだ」
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合4番手
「1日を通して何度も順位が入れ替わる素晴らしい戦いになった。この本当に美しいステージに、持てるものすべてを注いで戦い、楽しむことができたよ。とてもクールだった」
「マシンは午前と午後2回の両方で必要なすべての自信を僕に与えてくれた。午後のためにペースノートを数カ所調整したんだ。具体的には道幅の広いセクションに向けてだ」
「それでも最大の力を尽くしてもきついときがあった。カカリストでの2度目の走行は、僕たちが4番手の座を維持するのに必要だった。その後、今週末2度目のステージ優勝を飾ったから、完璧だったね。すごく楽しめたよ!」
■Mスポーツ・フォード
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合8番手
「今朝はもう少しトラクション掛けるために足回りを少しソフトにしてみたら、マシンが予測不可能になってしまった」
「午後に向けて、サービスでベースセットアップに戻したら少しはマシになった。いま、僕らに必要なのはマシンを最大限に活用して、限界までドライビングに自信を持つことだ」
●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合9番手
「今日は僕たちにとってかなりトリッキーな1日だった。今朝はいくつか大きなセットアップの変更を試したけれど、うまくいかなかったんだ」
「午後はマシンのフィーリングがよくなって、ドライビングを楽しめた。だけど、フィンランド選手権を戦うドライバーたちが残したわだちを通り抜けてラインをクリアしなければならなかった」
「明日のステージについてはよく知っているから、どれくらい快走できるか確認するために少しプッシュしたいと思っている。だけど、ほどほどに。マシンを無事に持ち帰るとリッチ(・ミルナー=Mスポーツ代表)に約束したらね!」
■シトロエン・レーシング
●セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合5番手
「1日が無事に終わりほっとしている。午後はエネルギーがなくなりかけていたからね。正直なところ、ベッドに行くのが待ちきれないよ」
「1日中、自分自身をプッシュしなければならなかった。集中力を維持するのがとても難しい時があったから、ミスを犯すことなしにステージの走行をやり遂げられてうれしい」
「明日という日があるし、最後まで自分の力を発揮してフィニッシュまで戦い抜けるように、今晩のうちに十分に回復できるよう願っている」
●エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合2番手
「僕たちにとって、間違いなくとてもポジティブな1日だったよ!」
「午前の走行での出来事のあとだから、道幅の広い高速ステージでの2回目の走行では苦戦すると予想していた。でも全力を尽くしたし、これまでのところとてもうまくいっている」
「ステージでマシンのコントロールを失ったり、ラインを超えてドリフトしたりすることなしにプッシュできる、適切なバランスを見つけたんだ。明日も同じペースを続けるつもりだ。結果を出すために(タナクに)挑戦する決意はもう固めている」
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