姿が見えた！　新型アルファード＆ヴェルファイアのいま掴んでいる情報全部出し

2023.06.01 13:20 掲載 176

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　この記事をまとめると

■まもなく新型アルファード＆ヴェルファイアが登場すると言われている

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■新型とみられる車両の走行写真を入手した

■予約は受け付けていないが購入希望者は即ディーラーに行くべき

　プリウスやクラウンとは違ってメーカーからの事前情報はゼロ！

　本来なら本稿を執筆している段階では、新型アルファード＆ヴェルファイアの発表が間近に迫っているとされていた。当初は6月上旬発表予定となっていたが、それが6月下旬以降に延期というか、スケジュールの修正が行われたようである。

　一般的なケースでは6月上旬発表・発売となれば、とっくに予約受注が始まっていてよいのだが、販売現場で予約受注は行っている様子はない。

　事情通は「販売現場では新型アルファード＆ヴェルファイアに関して、発売前における厳しい情報統制が行われているようです。セールスマンから“そろそろ新型出ますよ”とアプローチすることが禁止されているどころか、車名すら出せる雰囲気ではないようです。情報もとくに届いていないので、お客から問い合わせがあったとしても、“そのようですね”くらいしか、返答することもできないようです」と様子を語ってくれた。このような厳しい情報統制の背景には情報漏洩防止をかなり意識しているのではないかとも言われているようである。

　メディアが“スクープ”として報じるだけでなく、過去にはセールスマンが「事前資料がきました！」と自分のSNSに悪気もなくアップする事態が発生した。さらには、本来商談では見せてはいけない、商品知識など研修のための事前資料をお客に見せた挙句に、お客がその資料をスマホで撮影してSNSにアップするという事も発生している。

　事実、新型アルファード＆ヴェルファイアでもお客が自身のSNSに撮影した資料をアップする事態が発生しているとの情報も入っている。

　発売に向けてのスケジュールでは、昨今では部品調達などの関係から、予定どおり生産ラインを稼働開始できないといったこともあり、予定どおりに進まないケースも多いので、その意味からもセールスマンが具体的なスケジュールをお客に告げない（そもそもお客などに伝えられないように、現場のセールスマンにはギリギリまでスケジュールを教えないようだ）ようにしていることもあるようだ。

　そのような状況なので、“どんなモデルになるのか”についての情報はほとんど露出していない。そのなかで搭載エンジンについての情報が広範に出まわっている。2.5リッターのガソリンエンジンとハイブリッドユニットは両車共通となるようだが、ヴェルファイアにはさらに専用ユニットとして2.4リッターターボエンジンが設定されるようである。また3代目でハイブリッドを選ぶともれなくAWDとなっていたのだが、次期型ではFFでも選択が可能となるので、ハイブリッドの販売比率が高まりそうである。

　見た目は驚くほど変わるということはなさそうだ。顔つきも3代目のようなとくにアルファードでのギラギラしたイメージに比べれば、それに見慣れてしまったというのもあるのかもしれないが、抑え気味といっていいものになりそうだ。発売当初はエグゼクティブラウンジ仕様モデルがメインと言うか、しばらくは生産されないとの情報も入っている。国内でも販売するレクサスLMとの関係があるのかもしれない。3代目ではアルファードの販売比率が圧倒的に高かったのだが、次期型ではヴェルファイアの販売ボリュームを高めていくとの情報も入っている。

　正式受注開始時点でもう「受注停止」になる可能性も！

　価格設定については、今年1月に発売となった新型プリウスが販売サイドでは“思ったより価格アップはしなかった”という反応を示している。しかし、その代わりに原則値引きゼロでの販売が続いている。3代目アルファード＆ヴェルファイアでは一時“70万円引きも当たり前”という、大幅値引きでの販売が続いていた。値引き原資はディーラー利益を削るのが原則なので、それだけディーラーにもたらす利益の大きい、“高収益車種”だったのだが新型プリウスのように値引きゼロもしくは、極端な値引き販売を想定しないことを前提とすれば極端な価格アップはないのではないかとも考えている。

　すでにディーラー各店舗では予約受注開始に備えて、既納アルファード＆ヴェルファイアユーザーをメインとし、新型アルファード＆ヴェルファイアへ購入意思を示した人について、“予約発注するための予約”のようなものを結構貯めこんでいると聞いている。ただし、新型アルファード＆ヴェルファイアでは予約受注期間というものを設けずに、発売と同時に一斉に発注をメーカーにかけることになりそうだとの情報が入っている。これならば、抽選制などをとらなくても、ある意味公平性が保たれるという判断とも思われるが…。

「すでに販売現場では、予約発注ができなくてもそれがあるという前提で、“予約発注を行うための予約”のようなものを大量に受けております。その数が初期配車台数の3分の2以上を消化してしまうという店舗もあると聞いています」（事情通）。

　トヨタ系ディーラーの管理ユーザーであってもなくても、そもそも予約という制度がなく正式受注申告開始時期が同じであっても、“予約発注のための予約”分を優先的に端末入力することになるだろうから、何も事前に手配せずに発売日に注文を入れても深刻な納期遅延になればまだいいほうで、発売日に新規受注停止となってしまい、発注すらできないといったことになることも十分考えられる。

　仮に受注を受け付けていても、新型プリウスやクラウンでは細かく受注停止を繰り返しながら新規受注を取り続けていたと聞いている。その結果、プリウスではモデルによっては商談時に「納車まで3年待つつもりでいてください」と言われほどの納期遅延になっているので、次期アルファード＆ヴェルファイアでも、少なくとも発注が入ったとしても長期の納期遅延は覚悟する必要はあるだろう。

　気になる人はまずディーラーへ行って欲しいと言いたいところだが、すでに行ったとしても予約発注はできないし、発売日に何も事前の根回しせずに店頭に駆け込んだとしても「Too Late（遅すぎた）」ということになってしまう可能性が高いといえよう。