フェラーリF40(1989年)の概要
・7000万円からスタート
・8600万円まで競ったものの流札
・予想落札額は8000万~1億円だった
・生産台数1311台
・コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドによる正規輸入車
・社外パーツでのモディファイ
・走行距離計の表示は1万6200km
(落札金額には手数料等別途費用がかかります)
【画像】出品されたフェラーリF40(1989年)【ディテール】 全28枚
フェラーリF40(1989年)の詳細
フェラーリ社の創業40周年を記念して製作されたミドシップのスーパーカーであるF40は、フェラーリのスペチアーレの中でも特別な存在として、いまだ圧倒的な人気を誇る。
フェラーリ社の創設者であるエンツォ・フェラーリがその偉大な生涯の最期に見届けたモデルという意味でも、また「そのままレースに出られる市販車」というフェラーリ社の基本理念を真に具現化した最後のモデルという意味でも、F40はクルマを愛する者たちの間で永遠に語り継がれていく、唯一無二の存在なのである。
1960年代のフェラーリ製レーシングカーと同じく楕円鋼管チューブラーフレームを用いたスペースフレームに、当時は最先端だった複合素材や構造部接着剤といったマテリアルを組み合わせた半モノコック構造とすることで、レースカーとしても十分なパフォーマンスが発揮できる高い剛性が与えられている。
ピニンファリーナの手によるボディ外装やカウルも複合素材。余分な装飾を省いたインテリアなど全体的にスパルタンな雰囲気は、まさに「そのままレースに出られる市販車」だ。
パワートレインは288GTOや288GTOエボルツィオーネから引き継がれた2936ccのV型8気筒DOHCツインターボ(ティーポF120A)を改良することで478ps/7000rpmの最高出力と577Nm/4000rpmの最大トルクを発生。1250kgの車体を324km/hのトップスピードまで加速させる、文字通りのスーパーカーだ。
出品車はコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドによる正規輸入車で、走行距離は1万6200kmと少なく全体的にグッドコンディションを保った1台。OZレーシング製のホ イールやクワンタム製の車高調整式サスペンション、LMタイプのリアウイングなどを追加している。
よりレーシーな雰囲気にこだわったモディファイが施されているが、「そのままレースに 出られる市販車」というフェラーリ社の基本理念に照らし合わせれば、実にバランスのよい仕立てが施された1台と言えるだろう。
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