インディカー第13戦ミッドオハイオの決勝が行われ、アンドレッティ・オートスポートのアレクサンダー・ロッシが今季2勝目を飾った。
90周のレースをポールポジションからスタートしたロッシは、力強いスタートからトップをキープ。ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が続いた。
ミッドオハイオ予選:ロッシ今季3度目PP。佐藤琢磨は赤旗の影響もあり8番手
8番手スタートだった佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、スタートでチームメイトのグレアム・レイホール、マックス・チルトン(チップ・ガナッシ)をパス。しかし続く5コーナーでイン側からチルトンに当てられ、痛恨のスピン。17番手まで後退してしまった。これでチルトンにはドライブスルーペナルティが科され、2人のレースが台無しとなった。
上位陣の中では15周目にライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、16周目にロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)が早めにピットインし、3ストップ戦略を選択。ここで、ウィケンスがハンター-レイを逆転した。
一方パワー、ジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)などが25周前後でピットイン。ウィケンスやハンター-レイの後方に下がってしまった。
トップのロッシはさらにピットストップを遅らせ、28周目に最初のピットストップ。多くのマシンが3ストップ戦略を採る中、ロッシは2ストップ戦略を選択した。
3ストップ勢のトップだったウィケンスは、ロッシに対してピットストップのロスタイムを稼がないといけない状態だったが、周回遅れのマシンを抜くのに手間取ってしまった。
ロッシは戦略通り、59周を終えた段階でピットインし、ウィケンスの1.5秒後方でコースに復帰した。ウィケンスは65周終わりでピットに入り、トップグループが通常のピット作業を終えた段階でロッシは20秒以上のリードを手にすることになった。
その後、ロッシは懸命な燃費走行でリードを吐き出しながらもトップを維持。最終的に12.8285秒のリードを保ち、ポール・トゥ・ウィン。唯一の2ストップ戦略を成功させ、今季初優勝を飾った。
ウィケンスは2位、パワーが3位となった。最後尾スタートから猛追を見せたセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)が6位でフィニッシュした。佐藤は最終的に挽回できず、17位でレースを終えている。
ポイントリーダーのディクソンは5位。ポイントランキング2位に浮上したロッシとは46ポイント差となった。
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