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フェルスタッペンが赤旗5回の“サバイバル予選”を制しポール獲得。角田裕毅16番手:F1第4戦エミリア・ロマーニャGP

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フェルスタッペンが赤旗5回の“サバイバル予選”を制しポール獲得。角田裕毅16番手:F1第4戦エミリア・ロマーニャGP

 F1 2022年シーズン第4戦エミリア・ロマーニャGPの予選セッションが行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得した。

 イタリアのイモラ・サーキットを舞台に行なわれるエミリア・ロマーニャGP。イタリアに籍を置くフェラーリとアルファタウリの2チームにとっては母国凱旋レースとなる。

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 フリー走行1回目は雨降りしきる中行なわれたが、その後の予選開始時点では気温が12度、路面温度は14度とかなり寒いコンディションではあるものの、雨は止んでいた。

 FIA F2のフリー走行やFIA F3の予選がこの前に行なわれていたこともあり、コース上にはドライの走行ラインが出来上がっていた。

 18分の予選Q1が開始され、多くのドライバーがインターミディエイトタイヤでコースの感触を確かめたが、アルファロメオ勢とアストンマーチン勢、アルピーヌ勢は最初からソフトタイヤを選択。インターミディエイトタイヤでコースに出たルイス・ハミルトン(メルセデス)も「ドライの走行ラインがある」とチームにドライタイヤの用意を求めた。その後、インターミディエイトタイヤを履いていたドライバーもすぐさまソフトタイヤに切り替えた。

 ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンもソフトタイヤに切り替えコースに戻ったが、ブレーキダクトを塞ぎすぎたのか、右リヤブレーキ周辺から出火。熱によりパーツが弾け、カーボンの黒い煙が上がった。アルボンは自走でピットに戻ることができたが、コース上に散乱した破片を回収するために赤旗中断となった。

 残り12分というところでセッションは再開。全車がソフトタイヤを履いてタイム計測に出た。

 雨上がりのコースということもあり、路面のコンディション向上も絶大……各車が周回を重ねる度にタイムシートを塗り替えていく。ランド・ノリス(マクラーレン)が1分20秒198で一時トップに立つも、フェラーリ勢が1分19秒台のタイムでこれをすぐさま塗り替える。その後も各車はタイムを更新していった。

 予選Q1トップタイムは、唯一の1分18秒台のシャルル・ルクレール(フェラーリ)。フェルスタッペンがサインツJr.の間に割って入った。その後ろ4番手にはルーキーの周冠宇がつけてみせた。

 メルセデス勢はFP1から大きく苦しんでおり、Q1でも後方に沈んだがジョージ・ラッセルが12番手、ハミルトンが15番手とギリギリQ2進出に踏みとどまった。

 アルファタウリ勢は、ペース自体はあったものの、アタックのタイミングがライバルよりも早かったこともあり、角田裕毅がハミルトンと0.004秒差の16番手、ピエール・ガスリーが17番手とQ1敗退となった。ガスリー以下はニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、そしてタイム計測が叶わなかったアルボンというオーダーだ。

 トップ10を決めるQ2が開始されると、数分後には再び雨が降ると予想した各F1チームは一斉にマシンをソフトタイヤでコースに送り出した。

 1周でタイヤを温めアタックを敢行し、フェルスタッペンがトップタイムをマークし、サインツJr.、ノリスというトップ3。フェラーリは雨が降ってくる前にタイムを上げようとサインツJr.に連続アタックの指示を出すも、サインツJr.はその直後にターン18でリヤを流しスピン。マシンはグラベルで止まることなく、ウォールに叩きつけられた。サインツJr.としては、ポールポジションを狙えるだけのマシンを手にしているだけあり、悔しい結果。前戦オーストラリアGPから良くない流れが続いている。

 サインツJr.のクラッシュにより赤旗が提示され、セッションは中断。マシン回収が行なわれている中、チームの予測通り、雨がコースを濡らし始めた。

 残り10分でQ2が再開されるも、ほとんどのマシンがドライコンディションでタイムを出していたことから、各チームはウエットコンディションではそれ以上のタイムアップは望めないとしてマシンをガレージに留めた。

 この時点でトップ10圏内のドライバーの中には、Q3での走行に向けてインターミディエイトタイヤを履いてコースの感触を確かめる者もいた。

 一方で、タイムアップが望めない11番手以下のドライバーの多くは、早々にガレージでマシンを降りた。11番手ラッセル以下、ミック・シューマッハ(ハース)、ハミルトン、周、ランス・ストロール(アストンマーチン)というオーダー。メルセデスが揃ってQ2敗退となるのは2012年の日本GP以来10年ぶりだ。

 ポールポジションを決める12分のQ3が、クラッシュしたサインツJr.を除く9台のマシンでスタート。Q2で降った雨は小康状態となったが、Q1で見えていたドライの走行ラインは消え、各車はインターミディエイトタイヤを履いてコースに出た。

 各車は1回目のアタックに入るも、マグヌッセンがアクア・ミネラリ(ターン12)でコースオフ。これにより3度目の赤旗となった。マグヌッセンのマシンにはダメージがないようで、再びコースへ復帰することができたため、残り8分ほどでセッションは再開。フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を先頭に各車はコースに踊り出た。

 濡れた路面で暴れるマシンを抑え込むかのように各ドライバーが再びタイム計測を開始。ルクレールはノリスが持っていたトップタイムを塗り替えた。

 しかしここでバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)が、マシントラブルによりターン16でストップ。これによりセクター3には黄旗が振られたが、その後方からアタックしていたフェルスタッペンはセクター3で自己ベストを更新し、ルクレールを交わしタイムシートのトップに浮上した。

 ただ、フェルスタッペンは当該エリアでアクセルを大きく戻していたとして、このタイムが抹消されることはなかった。

 黄旗は赤旗へと代わり、またもセッションはストップ。ボッタスとそのマシンはトラックに載せられ回収されていった。

 残り3分を残しQ3は再開され、各ドライバーは最終アタックへ。ただ雨脚が強くなったからか、ノリスが鬼門のアクア・ミネラリでコースオフ。マシンをそこで止めたことで、5度目の赤旗……同時にセッションは38秒を残して終了となり、フェルスタッペンがポールポジションとなった。

 フェルスタッペンのタイムは1分27秒999。現チャンピオンが4戦目にして今季初のポール獲得で、”F1スプリント”を1番手・フロントロウから迎えることになる。一方で、チームメイトのペレスは7番手と決勝レースに向けてスプリントレースでは巻き返しが必要になる。

 そこから0.779秒遅れでルクレールが2番手と、フロントロウに並んだ。最後にコースオフを喫したものの、ノリスが3番手と非常に若いトップ3の顔ぶれとなった。

 4番手にはマグヌッセン、5番手にアロンソ、ダニエル・リカルド(マクラーレン)が6番手。ボッタスはトラブルによりセッションを途中で離脱したものの8番手、今季Q3初進出のベッテルが9番手。Q2を2番手通過タイム計測もクラッシュを喫したサインツJr.が10番手というトップ10になった。

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